中学生棋士
実力制になってから、長い歴史の中で、中学生でプロになった棋士は、たった5人しか生まれていません。
特に現在の3段リーグという制度が始まってからは藤井聡太さんが初めてです。
メンバーは加藤一二三、谷川浩司、羽生善治、渡辺明、藤井聡太とそうそうたるメンバーです。
いずれも、一時代を築いた棋士ばかり。
中学生棋士はブランドであり、天才の称号をゲットした人なのです。
デビューから29連勝
今までの将棋界の連勝記録は28連勝でした。
この記録を抜くだけで大偉業なのに、プロになって無傷の29連勝と新記録を出したのが藤井聡太です。
漫画でもここまでやってしまうとわざとらしい、あり得ないことをやってのけたので、社会的ブームになったのだといえます。
実写ですからね、しかもドキュメンタリーですから。
順位戦連続昇級
順位戦とは、名人を目指して戦うリーグ戦のことです。
C級2組というところから始まり、A級に上がって、そこのリーグ戦で一位になれば名人の挑戦権が得られる。長い道のりに普通の棋士はなるところ・・・しかし、初参戦した初年度から連続昇級を繰り返し、高校中退したが、卒業を待たずに、B級1組まで、無傷で駆け上がっています。
C級2組から抜け出すことすら難しい棋戦で抜群の勝率で一気に駆け上がっている姿は昇り龍です。
3年連続勝率8割越え
この記録もすさまじい、7割勝てばめちゃくちゃ勝っているといわれる将棋界で、
徐々に上位棋士との対戦が増えた今でも、勝率8割越え。
もちろん将棋界史上初の快挙です。
記録ずくめ
トーナメント形式の早指し戦でも朝日杯オープン戦3回、銀河戦1回と将棋棋士が生涯一回でも優勝出来たらすごいトーナメントですでに4回優勝。
竜王戦ランキング戦優勝-4期連続(史上初)
最年少タイトル保持者(現在は王位、棋聖)の2冠
とにかく変態的に勝ちまくっている将棋界のスーパー天才スターが将棋界にあらわれたのです。
ライバルたち
4人目の中学生棋士、渡辺明。現在名人、棋王、王将の3冠を保持しており、1人引っ張って羽生世代と戦ってきた30代の棋士です。
話も素直で、言いたいことを言うので魔太郎とも呼ばれていて、非常に好きな棋士です。
豊島将之。竜王、叡王の2冠を保持しています。現在の3段リーグで、高校1年16歳で棋士になった、藤井聡太の前の世代の天才棋士です。しばらくタイトルには絡めなかったが、現在は竜王も防衛し、名実とも最強棋士の一人です。
永瀬拓矢王座、現在王将戦でもタイトル挑戦中のあだ名は軍曹。将棋は努力した分だけ強くなると持論があり、粘り強い棋風に切れ味も備わってきている。四天王の一人です。
藤井聡太を含めた、この4人が最近のタイトル戦には、ほとんど絡んでおり、現在の四天王と呼ぶにふさわしい面子です。
今後の展望
今後しばらくは間違いなく、藤井聡太中心に将棋界は回っていくことになるでしょう。
コンピューターソフトが人間を超えた今、どういった意義のある戦いになるかは、彼が教えてくれると思います。
実際になんのルールもしらない人が、コンピューターに従ってさせばプロ棋士と将棋を指しても勝ってしまうんだから、テクノロジーの発展は恐ろしい。
しかし、私は将棋が好きなので、今後の将棋界が発展してくれると祈っています。
後は、羽生世代がもう少し、くらいついてくれたらもっと盛り上がるのにと歯がゆい思いです。
スポーツと違って頭脳スポーツなので20歳に50歳が勝つこともできる世界なのだから、夢を見させてほしい!!
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