- 骨粗しょう症
- 検査と診断
- 検査の方法
- 問診 医師から骨粗しょう症に関する質問があります。現在気になっている症状に関すること以外にも、閉経時期や病歴、食事や運動、生活習慣に関することなど様々ですが、これらは診断する上で大切な手がかりとなります。
- 骨密度検査 「骨密度」は、骨の強さを判定するための代表的な指標です。 骨密度検査では、骨の中にカルシウムなどのミネラルがどの程度あるかを測定します。 骨密度は若い人の骨密度の平均値と比べて自分の骨密度が何%であるかで表されます。
- 超音波法
- DXA(デキサ)法
- MD(エムディ)法
- レントゲン検査 主に背骨(胸椎や腰椎)のX線写真を撮り、骨折や変形の有無、骨粗しょう化※の有無を確認します。骨粗しょう症と他の病気とを区別するためにも必要な検査です。 ※骨に、鬆(す)が入ったようにスカスカになること
- 身長測定 25歳のときの身長と比べどのくらい縮んでいるかは、骨粗しょう症を診断するうえでの指標になります。
- 血液・尿検査 骨代謝マーカーという検査により、骨の新陳代謝の速度を知ることができます。骨代謝マーカーは血液検査、尿検査によって測定されます。骨吸収を示す骨代謝マーカーの高い人は骨密度の低下速度が速いことから、骨密度の値にかかわらず骨折の危険性が高くなっています。 この検査は、骨粗しょう症を他の病気と区別するためにも行われます。
- 検査の方法
- 骨粗しょう症の治療
骨粗しょう症
どんな病気??
骨の強度が低下して、骨折しやすくなる骨の病気 →「骨粗しょう症」
骨粗しょう症により骨がもろくなると、つまずいて手や肘をついた、くしゃみをした、などのわずかな衝撃で骨折してしまう!!
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介護が必要になってしまう人も少なくありません。
骨粗しょう症・・・痛みなどの自覚症状がないことが多く、定期的に骨密度検査を受けるなど、日ごろから細やかなチェックが必要です。
骨粗しょう症により折れやすい部位
骨粗しょう症により骨折しやすい部位:背骨(脊椎椎体)、脚の付け根(大腿骨近位部)、手首(橈骨:とうこつ)、腕の付け根(上腕骨)です。
背骨が体の重みで押し潰れてしまうことを「圧迫骨折」と言い、背中や腰が曲がるなどの原因となります。圧迫骨折が生じても、単なる腰痛として見過ごしていたり、痛みを感じない場合もあります。 1ヵ所骨折すると、その周囲の骨にも負担がかかり、連鎖的な骨折につながりやすいため、早期発見・早期治療が重要!!
大腿骨近位部は、骨折すると歩行が困難になり要介護状態になるリスクが高くなる骨折部位です。 大腿骨近位部骨折の85%は転倒が直接の原因となっていますので、骨粗しょう症の治療とともに転倒予防も重要です。
骨粗しょう症と健康寿命の関係
日本は世界でもトップクラスの長寿国です。現在では単に長寿を目指すだけでなく、健康で自立した生活を送れる期間をあらわす「健康寿命」を伸ばすことへ
日本人の平均寿命と健康寿命の差を比べてみますと、男性では約9年、女性は約12年もの差があります。健康でイキイキとした人生を送りたいと誰しも願うものですが、実際には多くの人が長い間「健康ではない」状態で過ごしているのです。
骨は私たちの体や日常の活動を支える大切な器官です。骨粗しょう症を予防し、骨を健康に保つことは、健康寿命を延ばすことにもつながるのです。
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検査と診断
検査の方法
問診 医師から骨粗しょう症に関する質問があります。現在気になっている症状に関すること以外にも、閉経時期や病歴、食事や運動、生活習慣に関することなど様々ですが、これらは診断する上で大切な手がかりとなります。
骨密度検査 「骨密度」は、骨の強さを判定するための代表的な指標です。 骨密度検査では、骨の中にカルシウムなどのミネラルがどの程度あるかを測定します。 骨密度は若い人の骨密度の平均値と比べて自分の骨密度が何%であるかで表されます。
超音波法
かかとやすねの骨に超音波をあてて測定します。 骨粗しょう症の検診に用いられることが多く、X線を使用していないため、妊娠中の方でも測定することができます。
DXA(デキサ)法
エネルギーの低い2種類のX線を使って測定。全身のほとんどの骨を測ることができます。 一般的に腰の骨(腰椎)や脚のつけ根(大腿骨近位部)の骨密度を正確に計測して表わされます。
※前腕のみのDXAもあります
MD(エムディ)法
X線を使って、手の骨と厚さの異なるアルミニウム板とを同時に撮影し、骨とアルミニウムの濃度を比べることによって測定します。 診療所などで容易に計測できるため、普及しています。
骨密度検査は、骨の健康を知る上で重要な手がかりです。 特に女性は症状が無くても、40歳以上になったら定期的に骨密度を測ることをお勧めします。
レントゲン検査 主に背骨(胸椎や腰椎)のX線写真を撮り、骨折や変形の有無、骨粗しょう化※の有無を確認します。骨粗しょう症と他の病気とを区別するためにも必要な検査です。 ※骨に、鬆(す)が入ったようにスカスカになること
身長測定 25歳のときの身長と比べどのくらい縮んでいるかは、骨粗しょう症を診断するうえでの指標になります。
血液・尿検査 骨代謝マーカーという検査により、骨の新陳代謝の速度を知ることができます。骨代謝マーカーは血液検査、尿検査によって測定されます。骨吸収を示す骨代謝マーカーの高い人は骨密度の低下速度が速いことから、骨密度の値にかかわらず骨折の危険性が高くなっています。 この検査は、骨粗しょう症を他の病気と区別するためにも行われます。
骨粗しょう症の治療
骨粗しょう症治療の目的は、骨密度の低下を抑え、骨折を防ぐことにあります。
治療の中心は薬物治療になりますが、骨粗しょう症の発病には、食事や運動などの長年の習慣も深く関わっています。
そのため、薬物治療とともに食事療法や運動療法も並行して行い、骨強度を高めていくことが重要です。
骨粗しょう症治療は根気よく
骨粗しょう症と診断され、せっかく薬物治療をはじめても、1年後には患者さんの約5割が処方通りの服薬ができていないという報告があります。
多くの場合、骨粗しょう症の薬物治療は、1年・2年~といった息の長い治療で効果があらわれます。
痛みが消えた、なかなか骨密度が上がらないからと、自己判断で薬を中断しないようにしましょう。
薬が飲みづらかったり、服薬が難しい場合は医師や薬剤師に相談してください。
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