一問一答 絶対合格!!第35回 社会福祉士国家試験「人体の構造と機能及び疾病」編①

社会福祉士

 身体及び精神の成長・発達

問1. 身体の標準的な成長・発達において身長が出生時の約2倍になるのは、2歳前後である。

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✖ 身長が出生時の約2倍になるのは、3歳の終わりから4歳頃である。出生時の身長はおおよそ50㎝で、性差は男児がやや大きい。

 

問2.身体の標準的な成長・発達において体重が出生時の約2倍になるのは、出生後3~4ヵ月である。

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〇  生後3~4か月には平均値で出生体重の約2倍となる。乳児期では、体重増加が著しく、生後3~4か月で約2倍.1歳で3倍となる。

 

問3.身体の標準的な成長・発達において器官が形成され始めるのは、受精後24週以降である。

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✖  器官形成は受精後8週目までに始まる。受精卵の着床から第8週までの時期を胎芽期といい、器官の原基が発生・分化し、四肢やや顔など体の輪郭、呼吸器、循環器などの器官が形成され始める。

 

問4.身体の標準的な成長・発達においてリンパ系組織が成長のピークとなるのは、思春期初期である。

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〇 リンパ系組織が成長のピークを迎えるのは、思春期初期(12~13歳頃)であり、その後低下し成人期を迎える

 

問5.身体の標準的な成長と発達において首がすわるのは、生後2か月までである。

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✖ 首(頸)がすわるのは生後3~5か月である。この頃には重力に逆らって首がすわり、腹臥位で腕を支えにしたり、手で足を握ったりするようになる

 

問6.身体の標準的な成長と発達において座位保持できるのは、生後3か月までである。

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✖  生後5か月頃から支えられて座るようになる。おすわりには、腰を支えると座れる(5か月)から、背を丸くして両手をついて座る(6か月)、背を伸ばして手を離して座る(7か月)、座ったままで身体をねじって横や後のものがとれる(8か月)まであるが、個人差がある。

 

問7.身体の標準的な成長と発達において一人で歩くことができるのは、生後18か月までである。

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〇 生後18か月(1歳6か月)までに、一人で歩くできるようになる。歩き始めは1歳が(50%)、1歳2か月(75%)1歳6か月(90%)を占める。

 

問8.身体の標準的な成長と発達において乳歯は、生えそろうと32本になる。

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✖ 生後6~7か月頃に最初の乳歯が出現し、1歳頃に8本前後、2歳半から3歳までには20本生えそろう。5~6歳頃になると乳歯は抜け始め、永久歯に代わり、20歳前後で計32本生えそろう。

 

問9.乳幼児期にみられる標準的な発達の特徴として、2歳前後では、あやすと笑うようになる。

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✖ あやすと笑うのは、生後3か月頃である。

 

問10.乳幼児期にみられる標準的な発達の特徴として、2歳前後では、「アーアー」などの意味のない発声が始める。

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✖ 喃語の出現は、遅くとも4か月までである。10か月頃には母親が話す言葉を模倣したり、声をだしながら指をさしたりするようになり、言葉が意味をもつこと、言葉によって体験を共有していることを理解できるようになる。

 

問11.乳幼児期にみられる標準的な発達の特徴として、2歳前後では、意味のある単語を言い始める。

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✖  初語の出現は1歳頃である。この頃には自分の名前を呼ばれて反応するなど、言葉の指示機能がわかるようになる。

 

問12.乳幼児期にみられる標準的な発達の特徴として、2歳前後では、まだ集団遊びの決まりごとを守ることができない。

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〇 集団での約束や決まりごとを守れるようになるのは、4~5歳頃である

 

問13.乳幼児期にみられる標準的な発達の特徴として、2歳前後では、2語文を言い始める。

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〇 2歳前後で2語文を使い始め、言葉のもつコミュニケーションの働きを知り「これ何?」というものの名前を尋ねる第一質問期に入る

 

問14.エリクソンの発達段階に関する理論にいう「アイデンティティ」が発達課題となる年齢は15歳頃である。

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〇 15歳頃の発達課題は、同一性の獲得である「自分が何者であるのか」に自分なりの答えを見つけることを、アイデンティティ(自己同一性)の確立といい、「自分が何者で何をしたいか分からない」などの悩みを抱えて苦しんでいる状態を同一性拡散という。

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老化

問1.加齢による聴力低下は、低い音(低周波領域)から始まる。

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✖ 加齢による聴力の低下は、高い音(周波数の高い音)から徐々に始まる。

 

問2.加齢に伴い肺活量は維持される。

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✖ 肺全体の容量は年齢の影響を受けないが、加齢に伴う肋軟骨への灰沈着・胸壁の支持組織の線維化・呼吸関連の筋力低下などが原因となり、肺の伸縮性が低下し、肺活量の減少がみられる。

 

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各器官の構造と機能

 

問1.アルブミンは酸素の運搬に関わる。

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✖ 酸素の運搬に関わるのは、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンである。アルブミンは、肝臓で生合成され、栄養素として各組織にアミノ酸を供給する。

 

問2.横隔膜は呼吸に関わる。

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〇 主として横隔膜の収縮によって行われる呼吸を腹式呼吸、肋間筋の収縮によって行われる呼吸を胸式呼吸という。

 

問3.横隔膜は、消化管の蠕動に関わる。

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✖ 横隔膜は呼吸に関わる。

 

問4.右肺は3つの肺葉からなる。

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〇 右肺は上・中・下葉の3つの肺葉、左肺は上葉・下葉の2つの肺葉に分かれる。

 

問5.頸椎は12個の骨で構成される。

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✖ 頸椎は7個、胸椎は12個、腰椎は5個、仙骨は5個、及び尾骨3~5個に分けられる。

 

問6.声帯の障害は、誤飲を引き起こす。

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✖ 声帯の障害は、発音に障害をきたす。誤飲は誤って人体に有害なものや危険なものを飲み込んでしまうことをいう。

 

問7.気管は食道の前方に位置する。

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〇 気管は、食道の前方に位置する。呼吸器は、外鼻から始まり、鼻腔、咽頭、喉頭、気管と続く。気管への入り口である喉頭には喉頭蓋というふたがある。このふたは普段開いているが、食べ物や飲み物を飲み込む(嚥下)ときには反射的に閉じて気道に物が入る(誤嚥)のを防ぐ。

 

問8.大腸は空腸と回腸に分けられる。

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✖ 大腸は盲腸、結腸、直腸に分けられる。大腸は小腸より太く直径約5~8㎝で、長さは150~170㎝の管状臓器である。

 

問9.吐血とは、気道から口腔を経て血液を排出することである。

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✖ 吐血とは、食道から口腔を通じて血液(血液成分)を排出することで、肉眼で確認できる血液成分の嘔吐という。通常は、食道から胃又は十二指腸に出血源が存在することが多い

 

問10.腸管は、口側より、空腸、回腸、十二指腸、大腸の順序である。

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✖ 腸管を口から肛門までの一本の筒と考えた場合、口側から、口腔、咽頭、食道、胃、小腸(十二指腸、空腸、回腸)、大腸(盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)、直腸、肛門の順序である。

 

問11.唾液には、消化酵素が含まれている。

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〇 唾液には、アミラーゼという消化酵素が含まれており、この酵素の働きで炭水化物はマルトース(麦芽糖)まで分解される。

 

問12.膵臓には、内分泌腺と外分泌腺がある。

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〇 膵臓の大部分は、膵液を出す外分泌部からなるが、その間に内分泌部が存在する。内分泌部はランゲルハンス島という組織であり、血糖を上げるグルカゴンと血糖を下げるインスリンを分泌する。

 

問13.小腸は水分を吸収する

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〇 消化管には、1日当たり8000~10000mlの水分が流れ込むといわれている。その大部分は小腸で吸収され、一部が大腸で吸収される。

 

問14.胆汁は、胆のうで作られる。

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✖ 胆汁は肝臓で作られ胆のうに貯められる。

 

問15.冠状動脈は大動脈起始部より分岐する。

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〇 心臓の問題は毎年よく出るので、図で目を通しておこう。

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問16.右心房と右心室の間の弁を僧帽弁という。

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✖ 右心房と右心室の間の弁は三尖弁である。左房室弁は2枚の弁尖からなる二弁尖であり、僧房弁ともいわれる。

 

問17.上大静脈と下大静脈は右心房に開口する。

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〇 上大静脈と下大静脈ともに右心房に開口する。

 

問18.肺がガス交換された血液は、肺動脈で心臓へと運ばれる。

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✖ 全身から心臓に戻ってきた静脈血は、肺でのガス交感を経て動脈血となり、肺動脈で心臓へと運ばれ、再度心臓から全身に送られる。

 

問19.心臓から末梢に向かって血液を送り出す血管を動脈といい、静脈血は流れない。

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✖ 肺動脈の場合、動脈血ではなく静脈血が流れる。全身の循環システムは、体循環と肺循環がある。肺循環では、右心室より肺動脈を通じて静脈血を肺に送り、肺でガス交換が行われて動脈血となった血液を肺静脈にて左心房に戻す。

 

問20.冠静脈洞は左心房に開口する。

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✖ 冠静脈洞は右心房に開口する。

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問21.平滑筋は随意的に収縮できる。

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✖ 筋組織は、骨格筋、心筋、平滑筋の3種類に分けられる。骨格筋は、運動神経の支配を受け、随意に収縮させたり弛緩させたりできる。心筋と平滑筋は、運動神経との結合がないため、随意に動かすことができない。

 

問22.副甲状腺ホルモンは、カリウム代謝をつかさどる。

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✖ 副甲状腺ホルモンは血中カルシウム濃度の維持をつかさどる。内分泌系は、神経系や免疫系と併せて、体の状態を一定に保つ働き(ホメオスタシスの維持)を担っている。

 

問23.副交感神経は、消化管の運動を亢進する。

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〇 「自律神経」は内臓・知覚・分泌などの調整を主な役割とし、エネルギーを発散し、活動的な状態にする「交感神経」と、エネルギーを蓄え、消化を促して体を休息させる「副交感神経」に分かれる。

 

問24.脊髄神経は、中枢神経である。

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✖ 脊髄神経は、末梢神経に含まれる。

 

問25.対麻痺とは左右両側の下肢の麻痺である。

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〇 単麻痺(一肢)対麻痺(両下肢の麻痺)片麻痺(身体の半身麻痺)、四肢麻痺(両上下肢の麻痺)に分類される。

 

問26.脳幹は、上部から延髄・中脳・橋の順で並んでいる。

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✖ 脳幹は、上部から順に中脳・橋・延髄の順に並んでいる。生命維持の中心的な役割を担っており、呼吸、運動、体温、血液の循環などを調節している。

 

問27.大脳の側頭葉は、視覚に関わる

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✖ 前頭葉は意思や思考、遂行機能、頭頂葉は、体性感覚や認知機能、側頭葉は聴覚や言語処理、後頭葉はほぼ全域で視覚を担う。

 

問28.視覚は後頭葉を中枢とする。

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〇 大脳は前頭葉・頭頂葉・側頭葉・後頭葉の4つに分ける事ができる。

 

問29.三半規管は、外耳と中耳の境目に位置する。

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✖ 三半規管は内耳の前庭につながり、前庭と合わせて身体の平衡感覚を担う器官である。

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