団塊世代の昼と、現役世代の静かな悲鳴
今日、母をランチの店まで送った。74歳になる母は年金生活者だが、よく出かける。参院選は今月20日。母は言った。
「貧しいっていっても、こうやって平日昼間からランチに人が集まってるじゃない」
店内は確かににぎわっていた。周りを見渡せば、ほとんどが高齢者。おそらく65歳以上ばかり。
その光景を見ながら、私は何も言えなかった。
母の友人も、近所のスーパーに朝から人が並んでいるのを見て、
「みんな元気に買い物してるじゃん。貧しいって言ってもねえ」
と話していたらしい。
たしかに、彼女たちが行く場所はいつも賑わっている。
一方で、アーケード街には人がいない。飲み屋街も空っぽ。
現役世代が動かしている経済圏は、実はとても静かで、慎ましい暮らしが続いている。
かつて父や母の世代は、仲間を家に呼んで飲んだり、
「飲み屋の柱を立てた」なんて話もしていた。
バブルの香りがまだ残っていた時代だ。
でも、今の職場にはベトナムやフィリピンなど、東南アジアの若者が多く働いている。
現役世代の中でも、日本人が減ってきているのを肌で感じる。
これからこの国を支えていくのは、誰なんだろうと考えてしまう。
参議院選で自民党が勝てば、減税は遠のくだろう。
そして日本は、外国人観光客が落とすお金に頼る国になっていくかもしれない。
私はたかだか一介のケアマネジャーだ。
だけど、毎月感じる「税金・社会保険料・厚生年金」の重さは、無視できない。
本当に、取りすぎなんじゃないかと思ってしまう。
母の世代がにぎわう平日昼間。
その裏で、誰かが静かに肩で息をしている。
今度の選挙が、少しでもその空気を変えるきっかけになればと願っている。
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