日本のソーシャルワークの発展に寄与した人物
永井三郎(筆者)・・・『グループ・ワーク 小團指導入門』
林一蔵(大阪府知事)・小河滋次朗・・・『社會事業と方面委員制度』において、ドイツのエルバーフェルト制度を基に方面委員制度を考案。
竹内愛二(筆者)・・・『ケース・ウォークの理論と實際』
仲村優一(筆者)・・・「公的扶助とケースワーク」
三好豊太郎(筆者)・・・「『ケースウォーク』としての人事相談事業」
世界のソーシャルワークの発展に寄与した人物
ソロモン.B・・・エンパワメントアプローチ、『ブラックエンパワメントー抑圧されている地域社会におけるソーシャルワーク』
バンク-ミケルセン・・・ノーマライゼーション/デンマーク 知的障害
ヴォルフェンスベルガー・・・ノーマライゼーション/北米
サリービー・・・ストレングス視点やストレングスモデル
ニィリエ・・・ノーマライゼーションの原理を八つに分けて整理
ソーシャルワークが対象としている「人と環境との関係」
人と環境との関係を、人々と資源システムとの連結や相互作用としてとらえたのは、ピンカスとミナハン。
人と環境との関係を、人と環境及び両者の相互作用の連関性としてとらえたのは、ホリス。
人と環境との関係を、他の相互作用によって影響を受けた累積的相互作用としてとらえたのは、ハーシュマン、ミュルダール、カルドアなど。
バートレットは、人と環境との関係を、人々が試みる対処と環境からの要求との間で保たれる均衡関係としてとらえた。
人と環境との関係を、社会生活の基本的要求を充足するために、社会成員が社会制度との間に取り結ぶ関係としてとらえたのは、岡村重夫。
※心理社会的アプローチは、トール、ハミルトンの診断主義の影響を受け継承されている。
日本におけるソーシャルワークの形成過程
明治期には民間のセツルメントが誕生→公営のセツルメントが誕生したのは大正期
感化救済事業・・・明治末期から大正初期に行われた
第二次世界大戦直後、GHQの指導によって社会福祉の仕組みが整備。
エビデンス(証拠、裏づけ、根拠)に基づくソーシャルワークのあり方は1990年代に北米を中心に広まった。
ソーシャルワークの統合化・・・1960年代までに行われており、外国から紹介されていたと考えられている。
社会福祉基礎構造改革・・・1981年から2000年にかけて検討。
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システム理論
システムとは、複数の要素が有機的にかかわりあっている集合体である。
システム理論における、ホメオスタシスとは、システム内の諸要素がバランスを保ちながら恒常性を維持しようと働くと考えられている。
サイバネティックス:情報の通信と制御の観点から、人間、生物、機械、社会などの機構を統一的に解明しようとする考え方である。システムがどのように作動するかは、フィードバックによるものとされ、その理論を定式化しようとしたのが、サイバネティックスの考え方。
開放システム:他の様々なシステムとも関係を持ち、常に変化している。
閉鎖システム:システムを構成する要素が一元的に限定されている。外部との相互関係が排除されている。
システム理論:人と環境との全体的視座から把握される。
家族システムへの介入は、問題となる家族だけでなく、これを取り巻く環境も重要。
ソーシャルワーク実践において、ケースワーク、グループワーク、コミュニティーワークの主要三方法を統合する視座を示した。
ケンプらによる「人ー環境のソーシャルワーク実践」
ケンプらは環境を「知覚された環境」「人工的、自然的、物理的環境」「社会的、相互作用的環境」「制度的・組織的環境」「社会的・政治的・文化的環境」の5種に分類した。
ピンカスとミナハン
ピンカスとミナハンはソーシャルワークの下位システムとして、「チェンジ・エージェント・システム」「クライアント・システム」「ターゲット・システム」「アクション・システム」の4つを提唱した。
「チェンジ・エージェント・システム」:ソーシャルワーカーが所属している機関
「ターゲット・システム」:ソーシャルワーカーが影響を及ぼす必要のある人々
「クライアント・システム」:契約の下、ソーシャルワーカーの努力によって利益を受ける人々。クライアントとクライアントを取り巻くすべての環境(個人、家族、組織)を指す。
「アクション・システム」:目標達成のためにソーシャルワーカーと協力してくれる人々を指す。
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