「薬が切れます…」その一本の電話で考えさせられた退院調整の難しさ

福祉・医療

ケアマネジャーをしていると、「これは退院する前に防げたのでは?」と思う出来事に出会うことがあります。

今日は、そんな出来事がありました。


「薬があと少ししかありません」

約1週間前に退院された利用者さんへ、受診状況の確認の電話をしました。

すると、ご家族からこんな言葉が返ってきました。

「退院時にもらった薬が2週間分しかないんです。でも次の受診予約は1か月半後なんです。」

「それでは薬がなくなってしまう…。」

すぐに病院へ連絡し、事情を説明しました。

調整していただいた結果、翌日に受診できることになり、一安心でした。


退院調整で大切なのは「薬」と「受診日」のセット

今回の件で改めて感じたのは、退院調整では薬と受診日をセットで考えることの大切さです。

特に外来予約が取りにくい病院であれば、

・次回受診日はいつになるのか。
・退院時の薬は、その日まで足りるのか。

この2つは必ず確認したいポイントです。

もし受診が1か月半後なら、その日まで薬が切れないように処方してもらう。

逆に2週間分しか処方できないのであれば、その頃に受診予約を入れる。

どちらかの調整ができていれば、今回のような事態は防げたのではないかと思います。


正直、「またか…」と思ってしまいました

実は、この病院とのやり取りで同じようなことを感じたのは今回が初めてではありません。

「もう少し確認してくれていたら…」

そう思うことが何度かありました。

だから今回も、正直に言うと「またか…」という気持ちになりました。


愚痴を言うだけでは何も変わらない

ここで悩むんです。

職場で愚痴を言えば、その場では少しスッキリするかもしれません。

でも、それで利用者さんが助かるわけではありません。

一方で、本人に直接伝えれば人間関係が悪くなる可能性もあります。

しかも相手は経験年数も長い方です。

「どう伝えるのが一番いいのだろう。」

そんなことを考えてしまいます。


私ならこう伝えたい

もし伝えるのであれば、感情ではなく事実を伝えたいと思っています。

「今回、薬が2週間分で次回受診が1か月半後だったため、こちらで受診予約を調整しました。今後は退院前に薬の日数と受診日が合っているか確認していただけると助かります。」

責めるためではありません。

利用者さんが困らないようにするためです。

それでも同じことが繰り返されるのであれば、その時は部署の責任者へ相談することも必要なのかもしれません。


退院調整は「退院させること」がゴールではない

退院はゴールではありません。

本当のスタートです。

家に帰ってから薬が足りない。

受診予約が取れない。

そんなことで利用者さんやご家族が困るようでは、本当の意味で安心して退院できたとは言えません。

退院後の生活まで見据えて調整すること。

それが退院支援の大切な役割だと、私は思っています。


皆さんならどうしますか?

今回、一番考えさせられたのは「愚痴を言うかどうか」ではありません。

同じことを繰り返さないためには、どう伝えるのが一番いいのかということです。

皆さんなら、こういう時どうしますか?

本人に伝えますか?

上司へ相談しますか?

それとも、ぐっと飲み込んでしまいますか?

ぜひ皆さんの考えも聞かせていただけたらうれしいです。

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