【わかりやすく解説】「LIFE」とは? 介護報酬改定 2021

福祉・医療

LIFEとは・・・

LIFEとは政府・厚労省管理下の介護サービス大規模データベースのことです。

LIFEに蓄積されるのは全国の介護事業者からの情報提供です。厚労省は積極的に情報をLIFEに出してもらうべく、各事業者に新加算を設けたわけです。

利用者の状態や各種サービス内容に関する膨大な情報で、収集されたデータはフィードバックへの活用やエビデンス(根拠)の確立などに使用されます。

LIFEが介護サービスに活用されることで、PDCAサイクル・ケア(PDCAとはPlan[計画]、Do[実行]、Check[評価」Action[改善]のこと)の質の向上を目指します。

はじめは、既存のデータベースである「CHASE」と「VISIT」を統合する形で構築されます。CHASEは利用者の状態やケアの内容などのデータ、VISITは通所・訪問リハビリサービスに関するデータを収集するシステムです。

LIFEの利用には申請が必要です。両者を一体的に運用することで、巨大な基幹的データベースをつくるというのが、国と厚労省の目的です。LIFEを訳すと「科学的介護情報システム」となります。

簡単に言うと、インターネット上の公式サイトから一定の様式で入力すると、その結果を厚労省が分析、フィードバックしてくれるという仕組みです。

今後、2040年までに、色々な加算が登場してきそうですね。

LIFEを活用するための流れ

LIFEのサイト(https://life.mhlw.go.jp/)を開いて新規利用申請を行うと、LIFEを利用するための「起動アイコン」のダウンロード方法やログインID・パスワードなどの必要情報が記載された葉書が厚労省から送付され、LIFEの活用をはじめることができます。

・メールアドレス:chase@toshiba-sol.co.jp

・新規申込みお問い合わせ用電話番号:042-340-8819 (平日10:00~16:00)

登録(入力)は、介護記録ソフトに記録しているデータを取り込む「CSV取り込みによる登録」と、画面上からの手入力で行う「入力フォームからの登録」の2種類の方法があります。

新規登録、利用も無料です。

LIFEのユーザー登録(ログインID・パスワードの申請)は、事業所番号(サービス別)単位で行うことが必要です。なので、法人などが、まとめてではなく事業所ごとに登録を行ってください。

LIFEの利用を始めるためのマニュアルを入手方法

LIFEのホームページhttps://life.mhlw.go.jp/の画面の右上に「?LIFEについて」というボタンがありますので、それをクリックすると、導入手順書と操作説明書をダウンロードできるとともに、オンラインマニュアルのページへ飛ぶことができる画面が開きます。

なお、全国老施協ホームページのLIFE活用ポータルページ上でも、各種マニュアル類を掲載しています。

LIFEに入力すべきデータ範囲

ADL等、栄養状態、口腔・嚥下機能、認知症といった幅広い領域にわたり、データを入力することができ、入力項目として200項目以上(うち30項目が基本的な入力項目として位置づけられている)が挙げられています。

現時点では、各加算ごとの入力項目は、「加算別のLIFE様式」に示されている項目です。

基本的な入力項目(必ずしも必須入力項目というわけではない)として位置づけられている30項目は、こちらの資料に掲げられた項目をいいます。



LIFEの入力方法

LIFEへの入力は毎日可能ですが、厚労省においてデータが処理されるのは当該月の翌月の10日になります。

このため、データは毎日入力してもよいですし、1月分をまとめて翌月10日までに入力しても差し支えないということです。

(1)介護記録ソフトによって記録したケア記録データを一度CSVという汎用的なデータ形式に変換し、それをパソコンを通じてLIFEへ取り込む「CSV取り込みによる登録」という方法
(2)LIFEのサイト上で手入力によって行う「入力フォームからの登録」という方法

LIFEのサイトへ入力するのは、各スタッフが自分で行ったケアの分を責任もって行うのか、入力する担当を決めてもよい。

入力する内容に関して、管理者が内容の確認をする手間はできるだけ避け、日常的に記録の内容に問題がないようなら確認行為を簡素化していくことが望ましいとあります。

LIFEのサイトはログインをした後に、データの入力がしばらく行われないと、サーバーの負担軽減やセキュリティの確保の観点から、概ね20分程度で自動的にログアウトされるしくみになっています。その際に入力途中のデータが消失したり崩れたりすることがあります。入力途中のデータを保持するためには、一度「保存」処理をしてサイト側のサーバーにデータを保存する必要があります。

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