様々なモデルとアプローチ
コミュニティ・オーガニゼーション説
問1. ロスのコミュニティ・オーガニゼーション説は、地域における団体間調整方法としてのインターグループワークを提唱した。
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✖ ロスは、住民同士の民主的な話し合いのプロセスによって合意形成を図ることを強調した。
ブラッドショウのニード類型論
問2.ブラッドショウのニード類型論において、規範的ニードは、「望ましい」基準との対比において、専門家や行政官などが存在を認めたニードを指す。
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〇 「望ましい」基準の対比とは、例えば、生活保護における最低生活費は健康で文化的な生活を維持するために必要な生活費の基準であり、この基準に照らして規範的ニードの有無が判断されることである。
問3.ブラッドショウのニード類型論において、規範的ニードは、クライエントとの契約によってその内容が定まる。
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✖ 規範的ニードそのものは、規範に照らして客観的に評価されるため、クライエントとの契約によって内容が変わるものではない。
問4.ブラッドショウのニード類型論において、規範的ニードは、その存在が社会的に認知されているニードを指す。
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〇 設問とおり。例えば、児童虐待で子どもを保護することは社会的に認知されているニードであるため、規範的ニードとなる。
相談援助の過程
受理面接(インテーク)
問5.アイビイのマイクロ技法の基礎となっている「基礎的かかわり技法」では、クライエントにソーシャルワーカー自身の経験を開示する。
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✖ 設問の内容は、「高度な技法」の「積極技法」に含まれる自己開示である。
問6.アイビイのマイクロ技法の基礎となっている「高度な技法」では、クライエントに活用可能な資源の情報を提供する。
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〇 設問の内容は、「高度な技法」の「積極技法」に含まれるものである。
問7.アイビイのマイクロ技法の基礎となっている「基礎的かかわり技法」では、クライエントの言葉を言い換えてクライエントに返す。
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〇 設問の内容は、「基本的かかわり技法」に含まれるものである。
問8.アイビイのマイクロ技法の基礎となっている「高度な技法」では、クライエントの言葉で矛盾する点を指摘する。
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〇 設問の内容は、「高度な技法」の「対決」に含まれるものである。
事前評価(アセスメント)
アセスメントの意義、目的、方法、留意点
問9.アセスメントでは、クライエントが抱える問題の全体像を理解・評価する。
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〇 設問のとおり、アセスメントの段階では、クライアントの課題やニーズを確定し、支援の目標を設定するために、クライエントが抱える問題の全体像を理解し評価することが行われる。
問10.ジェノグラムは、数世代にわたる血族・婚姻関係、ライフイベントなどを図式化するものである。
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〇 ジェノグラムは3世代以上の拡大家族内で繰り返されてきているような問題の連鎖性を発見していく上で有効な図式法である。
問11.ジェノグラムは、成員間の選択・拒否関係を図式化し、小集団における人間関係の構造を明らかにする。
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✖ 設問はソシオグラムに関する記述である。
問12.エゴグラムは、3世代以上の家族を図式化し、世代間の人間関係の構造を明らかにする。
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✖ 設問はジェノグラムに関する記述である。
支援の計画(プランニング)
問13.プランニングでは、短期目標は、将来的なビジョンを示すものとして設定しなければならない。
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✖ 将来的なビジョンは長期目標として設定すべきである。
問14.プランニングでは、策定したプランの内容に基づいて、エンゲージメントをしなければならない。
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✖ エンゲージメントは、インテーク(受理面接)とも呼ばれ、相談援助の最初の段階である。
問15.プランニングとは、人と環境の相互作用の枠組みで情報収集及び分析を行う段階である。
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✖ 設問はアセスメントの説明である。
問16.ケアプランの作成の基本原則によれば、費用負担の調整は、作成過程の段階から検討される。
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〇 設問のとおり。ケアプランは、クライエントや家族の負担能力を考慮して作成される。どの程度の経済的負担が許容されるかということについては、ケアプランの作成過程で検討される必要がある。
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経過観察(モニタリング)と評価
問17.モニタリングには、支援が必要と判断された人を支援提供機関などに連絡し、紹介することが含まれる。
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✖ 設問はスクリーニングの記述である。モニタリングとは、経過を観察し、利用者に提供されているサービスが的確かつ有効に実施されているのか、ケアプランが利用者の現状に合っているのか、などを確認することを指す。
問18.モニタリングは、インターベンションが行われている間に実施される。
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〇 支援の実施(インターベンション)の中で、クライエントの状態や環境の変化や発生や、支援計画を立案した際にはわからなかったことが判明し、それが支援に大きな影響を及ぼすこともあるため、モニタリングを行う必要がある。
支援の終結
問19.スクリーニングの結果、ケースの終結が判断される。
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✖ スクリーニングを行うのは終結の段階ではなくインテークの段階である。
効果測定
問20.単一事例実験計画法は、個人、家族、小集団に対する介入の評価に用いる。
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〇 設問とおり。単一事例実験計画法は、1人のクライエントや1つの家族、集団が抱える問題や課題について、援助者から介入を受ける前と後とを比較し、その状況の変化と援助の因果関係を時間の流れに沿って観察・測定する方法である。
問21.シングル・システム・デザイン法においては、適用対象として、家族など小集団よりも個人に対する支援が適切である。
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〇 シングル・システム・デザイン法は一つのシステムを調査の対象として実施できる調査・研究方法である。適用対象に、ひとつの家族や集団事例も含まれるが、個人がより適切である。
相談援助における援助関係
援助関係の意義と概念
問22.イネーブラーは、クライエントの問題解決のために利害関係のある関係者と話し合う。
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✖ イネーブラー(側面的援助者)は、クライエントが自身の課題に取り組み、問題解決することができるように支持・協力し、側面的に支える。
問23.メディエーターは、クライエントに支援、励まし、指示を与えることで、適切に課題を遂行したり、問題解決できるようにする。
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✖ メディエーター(媒介者)は、クライエントと関係者の間で葛藤が生じ調整が必要な場合に、その間に入り両者の合意を図る。
援助関係の形成方法
問24.逆転移とは、援助者が自己の感情を被援助者に向けることを表す。
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〇 ソーシャルワーカーがクライエントに対して、重要な人に向けていたような感情を向けることをが逆転移という。
バイステックの援助関係の原則
問25.バイステックの援助関係形成の原則のうち「統制された情緒的な関与原則」とは、クライエント自身が自らの情緒的混乱をコントロールできるようにすることである。
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✖ 統制された情緒的な関与原則は、ソーシャルワーカーが自身の感情に敏感となり、クライエントの感情に共感できるように自身をコントロールすることである。
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相談援助のための面接技術
問26.言い換えによって、話す内容をクライエントに対して求める。
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✖ 言い換えによって、ソーシャルワーカーがクライエントの話を聴き、理解していることが伝えられる。ソーシャルワーカーがクライエントの話を誤って理解していた場合には、それに気づくこともできる。
問27.共感によって、ソーシャルワーカーが問題に対する価値判断を明確に伝える。
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✖ 共感は、ソーシャルワーカーがクライエントの立場に自分を重ね合わせながら、クライエントの思考、感情、体験をソーシャルワーカーの認識の枠組みの中に取り込んでいくことをいう。
問28.ミラクルクエスチョンによって、問題が解決した後の生活の様子や気持ちについて、クライエントの想像を促す。
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〇 ミラクルクエスチョンは、主にソリューションフォーカストアプローチで用いられる手法である。問題解決後の状況を具体的にイメージさせるために、一見すると非現実的な質問をクライエントに投げかけることをいう。
問29.アイメッセージによって、クライエントに対して主観的な情報を伝える。
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〇 アイメッセージは、ソーシャルワーカーを主語にした言い方をする技法である。
問30.カデューシンが示した「会話」と「ソーシャルワーク面接」の相違においては、「ソーシャルワーク面接」と比べて、「会話」には意図的な目的が存在している。
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✖ 「ソーシャルワーク面接」と比べて、「会話」には意図的な目的がない。
問31.カデューシンが示した「会話」と「ソーシャルワーク面接」の相違においては、「ソーシャルワーク面接」と比べて、「会話」の参加者はしばしば文化的に異質である。
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✖ 「ソーシャルワーク面接」と比べて、「会話」の参加者は同一の文化に属する場合が多い。
ケースマネジメントとケアマネジメント
問32.ケースマネジメントにおいて、専門職はクライエントの意向を中心に自立生活のプランを立てる。
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〇 設問のとおり。生活はクライエント自身のものであり、自立生活のプランを設定する際には、クライエントの意向を中心に据える必要がある。
問33.クライエントのケアプラン作成し、サービス提供者へ送致するまでの中核的な機能に焦点化したものを最小限モデルという。
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〇 ケアプランの作成を通して、人々と社会資源、福祉サービスを結びつけることに焦点化したものは、最小限モデルである。
問34.クライエントの暮らす地域のケアシステムを変革するために、ネットワーク推進、システム改変、計画化を含めるものを包括的モデルという。
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✖ それぞれの地域の状況に応じた地域福祉が求められる中で、決まったよさんないで効果的なサービスを提供することが求められる。そのため、計画化によってケアシステムを変革するという、システム指向モデルの説明である。
問35.クライエントが利用する資源開発に向けての弁護機能、サービスの品質の監視、市民教育を含めるものをコーディネーションモデルという。
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✖ 設問は、クライエントが利用する資源開発のための社会政策を発展させていくために、クライエント自身の変化、社会環境の変化、クライエントと社会環境の変化を目指す包括的モデルの説明である。
問36.クライエント本人を尊重し、利用者の利益を向上させるというソーシャルワークの価値、倫理を基盤にするものをシステム指向モデルという。
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✖ 設問は利用者本位の支援を尊重し、アセスメントに基づいてニーズに合わせたサービスの活用を目指す利用者指向モデルの説明である。
問37.クライエントに対して、効果的で効率的なサービスの調整を目指すものを利用者指向モデルという。
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✖ 設問は、コーディネーションのよる生活維持・向上への支援を通して全体の改善を図り、QOLの向上を図るコーディネーションモデルの説明である。
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