「老健って長くいられるんですか?」現場で感じた制度と現実の違い

生活・社会

今日は利用者さんとご家族と一緒に、老健の入所説明に立ち会いました。

私は普段、ご家族に「老健は在宅復帰を目指す中間施設です」と説明しています。

特別養護老人ホームとは役割が違い、リハビリを行いながら自宅へ戻ることを目的とした施設だからです。

以前は「老健の特養化」が問題視されました。

本来は在宅復帰を支援する施設であるにもかかわらず、長期間入所する方が増え、特養のような役割になっている施設が少なくなかったからです。

そのため、在宅復帰に力を入れる施設を評価する仕組みとして、「在宅強化型」などの区分も設けられました。

そんな経緯もあるため、私はご家族に対して「老健はずっと住み続ける施設ではありません」と説明するようにしています。

もちろん、実際の運営は施設によって異なることも添えてお話ししています。

ところが今日、老健の相談員さんの説明を聞いて少し驚きました。

相談員さんは、

「3か月ごとに判定会議はありますが、退所期限は決めていません。必要であれば長く利用される方もいらっしゃいますので安心してください。」

という趣旨の説明をされました。

もちろん、その説明が間違っているとは思いません。

実際、強化型を算定していない老健などでは、長期間利用されている方も少なくありません。

現場の実情を考えれば、ご家族に安心していただくための説明だったのだと思います。

それでも私は少し意外でした。

制度上は「在宅復帰を目指す施設」である老健が、最初の説明で「長く利用できます」と伝える。

制度と現場のギャップを、改めて感じた瞬間でした。

ご家族にとっては、とても安心できる説明だったと思います。

「いつ退所しなければならないのか」という不安を抱えている方にとっては、ありがたい言葉だったでしょう。

一方で、ケアマネジャーとしては、制度上の役割もきちんと伝えていく必要があります。

だからこそ、このギャップをどう説明するかは難しいところです。

介護の現場では、制度どおりにいかないケースがたくさんあります。

だからこそ、制度だけでなく、現場の実情も理解しながら支援していくことが大切なのだと、改めて感じた一日でした。

皆さんは、このような「制度と現場の違い」を感じたことはありますか?

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