トップは全知全能の神ではない
トップは孤独です。そしてトップになればなるほど、周りはバイタリティーがあって悩みなんて何にもない完璧な人なんだろうな?
なんて思ってしまいますが、そんなことはありません。虚勢を張っていることもありますし、迷いや不安もある一人の人間なのです。
そんな時に頼りになる右腕、参謀がいたらどんなに上の立場の人は助かるでしょうか?
トップにはなれないけど、NO.2くらいが丁度いいなと思っている方は是非参考にしてみてください。
「優れた右腕」の特徴
①トップの一番のサポーターである
ルフィーの横にはゾロ、サンジ、エルビン隊長(調査兵団)にはハンジやリヴァイ、劉備には関羽、張飛など、トップを支えるナンバー2で最も大事な要素、特徴は、トップが好き、才能にほれ込んでいることです。
自分が好きなトップを見つけること。その人に自分の人生賭けてみようと思える人はNO.2向きといえるでしょう。
トップが変なことしてると冷めた目で見ず、考えがよくわからないときも、まず先に『よーし付いていこう!』と同じ変なことをするのが真のナンバー2です。
『トップがやっているのだから、一緒にやる』という、気概をもったナンバー2は頼りになる存在です。
②トップの考えをかみ砕きわかりやすく伝える事ができる
トップの漠然とした考えビジョンを誰もが共有できるとは限りません。特になかなかトップの人と関わりが薄い部下は、意図を間違って受け止めてしまい組織の方向性がバラバラになることはよくあることです。
言葉の言い換えは誰にでもできますが、トップの気質や、性格、どんな方向をもって将来を展開していきたいのかをトップ以上に理解をし、現場に行動レベルまで落とし込みができる力が必要です。
トップの意向を踏まえつつも、現場が理解・納得・共感、そして行動するレベルまで橋渡しができるコミュニケーションの潤滑剤としての役割も優れたナンバー2に求められる資質です。
③トップの穴を補完できる
どんなに優れた人であったとしても、時間は有限、そして体は一つ、何事にも限界があります。どんなに優れたトップでも、すべてを兼ね備えた人はいません。
欠点があれば、それが何か把握して支え、トップが構想として描いているものを言語化し、より明確なビジョンになるような微調整を行う存在が必要です。
間違えの指摘や、意見は言うは易しです。それを補填するためには、トップのやりたいビジョンに対して本気で向き合う気概と知見、見識、 胆力を持ち合わせていることが不可欠になります。
④時にはトップに対し耳の痛いことも言う
トップと言えども、生身の人間です。四六時中事業のことを考えている中で、社会情勢や社内の状況により、果たしてこのまま進むべきか否か、と悩み迷う局面で方向性を見失い、時には暴走をすることもあります。
優れたナンバー2は、その状況をいち早く察知し、暴走する前に苦言を呈する気概が必要です。このようなケースでは、耳の痛い内容であることが多いですが、間違った判断で、組織が窮地に追い込まれないと考えれば歓迎すべきことです。
優れたナンバー2は、トップと組織全体のことを思い、トップにとって耳の痛いことであっても苦言を呈する気概があるのです。
それが出来るのは、トップがめざすものに共感し、それを共有しているからこそ。広い視野を持ち、確かな実力をもって、トップを支え、組織も支える、そんなナンバー2の存在は、トップにとって絶対的なものです。
お互いがお互いを信頼しているからこそ成り立つものでもあります。
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まとめ
トップは孤独であるといわれますが、大きな決断をするときや、社運もかかるほど重要な案件の意思決定を行う時、一人の時間の中で、熟考して、意思決定をする準備をします。なぜかといえば、その案件に対して立場の違う人たちの意見を聴くことは大切なことですが、多種多様な意見に翻弄される状況では的確な意思決定はできないからです。
これまでに書いてきた、4つの信頼できるナンバー2の存在はトップにとっては必要不可欠です。
①トップの一番のサポーターである |
②トップの考えをかみ砕きわかりやすく伝える事ができる |
③トップの穴を補完できる |
④時にはトップに対し耳の痛いことも言う |
事業の成長の陰には、必ずトップを支える優れたナンバー2、仲間の存在があります。
志を共にし、事業目的を実現する真の友・仲間という側面を持つ優れたナンバー2の存在は、心のよりどころであり、共に立ち向かっていく友と私は考えます。
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