自己肯定感ってよく聞く言葉ですが、どのようなものなのでしょうか?
たとえば、「少しうまくいかなかっただけで諦めが早くて心配…」「子どもが色々なことにあまり挑戦しようとしない…」など、子どもの消極的な姿を見ると不安になってしまいますね。これらの姿の裏には、子どもの自己肯定感が関係しているかもしれません。
子どもの自己肯定感がどういうものか、また自己肯定感を高める方法を一緒に探っていきましょう!
自己肯定感ってどういうもの?
自己肯定感とは、自分自身に満足をしていて、自分のことを肯定的に思える感覚のことをいいます。
自己肯定感が高い人は、ポジティブに物事に挑戦することができ、失敗してもめげずに試行錯誤しながら解決に向かっていくことができます。また、自分や周りの人のことを尊重できるため、コミュニケーション能力が高く、ほかの人とよい関係を築くことができるようになります。
自己肯定感は子どもの未来につながる!
自己肯定感は、子どもが将来さまざまな困難や問題を乗り越える力を蓄える土台となります。土台が安定している子どもは、自分で問題解決の方法を考えて、試行錯誤しながら行動できるようになっていくでしょう。変化の大きいいまの時代に、自分らしく自信を持って生きていくためにも、自己肯定感を育んでいくことがとても重要なのです。
子どもをグッと伸ばすほめ方のポイントとは?
実は親の接し方次第で、子どもの自己肯定感をぐんぐん伸ばしていくことができます! 関わり方のポイントを押さえて、自己肯定感を伸ばしていきましょう。
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では、どのように子どもに接すれば自己肯定感をアップさせることができるのでしょうか?
以下に挙げた項目は、子どもへの関わり方としては一見当たり前のようなことばかり。しかし、子どもの立場に立ってあらためて見てみると、「大人に認められている!」と実感できそうですね。できそうなところから早速取り入れてみてください!
〇子どもの話を聞いて肯定してあげる
子どもが話し掛けてきたときは、口を挟みたくてもグッと我慢し、よく聞いてあげましょう。自分の話を肯定的な雰囲気でよく聞いてもらえると、「周りに認められている、受け入れられている」という感覚を持つことができます。
〇子どもに選択してもらう
子どもに選んでもらう機会を意識して作っていきましょう。もちろん大人は、子どもが選んでくれた結果を肯定的に受け入れましょう。
〇子どもに考えてもらう
何か決める時に、子どもにも意見を求めましょう。自分で考える力もつき、「自分は親に頼りにされている」という嬉しさや、承認欲求も満たされます。
〇ほめる時は結果ではなく、過程をほめる
結果ばかりを意識するようになってしまうと、失敗した時に「自分はダメだ…」と感じてしまいます。過程を認めてもらえると、「結果はダメでも自分はよく頑張った!」とポジティブに捉えられるようになるでしょう。
〇ほかの子どもと比較しない
他人の目を気にしすぎないためにも、重要です。
〇転ばぬ先の杖はつかない
子どもが困らないようにと、先回りして準備しすぎないように! 困ったときは自分で考えさせるような環境をつくってあげましょう。
ほめる時は「ありのまま」を意識してみよう!
子育てに関心の高い家庭では、しっかりほめて、肯定的なかかわりをしている習慣が既についていることでしょう。実は、この「ほめ方」にもポイントがあるのです。
「100点とってえらかったね!」「挨拶をちゃんとしてすごいね!」
よく耳にするような上記のほめ方、要注意です!これらのほめ方だと「100点をとった」「挨拶をした」ことに対して評価していることになってしまうのです。評価するほめ方を続けてしまうと、子どもは「がんばってよい結果を出さないとほめてもらえない」、「良い子じゃなきゃダメ」と認識してしまう恐れがあるのです。
「何もしていなくても○○ちゃんが大好き♡」
「失敗してしまっても関係ないよ、○○くんが大切♡」
というように、子どもの存在をありのまま丸ごと認めてあげ、「そのままの存在が大切」「いてくれるだけで嬉しい♡」というメッセージを、出し惜しみせずどんどん伝えていきましょう。意識して続けていくことで、自然に肯定的な声掛けができるようになっていきますよ!
ほめるところが無い…?! ハードルを下げてみよう!
子どもにとって自己肯定感が大切なことはよく分かりました。ただ、急に子どもをほめるようにしよう! と思っても、なかなか難しい場合もありますね。特に、慌ただしい日常の中では、注意することばかりに目がついてしまったりするのではないでしょうか。
子どもへの期待のハードルをグッと下げ、できていることを認めて、声をかけてあげましょう。あえて大げさにほめる必要はありません。子どものよい行動を認めて、「あなたのできているところを、ちゃんと見ているよ」というメッセージを伝えていくことがとても大切なのです。
- 朝は嫌がってたけど、頑張って学校に行ってきたね。
- 自分から宿題をやろうとしたね。
- 時間通りに帰ってきたね。
- お片付けできたね。
…など、あえてほめるまでもないようなことでも、声をかけて認めることを積み重ねていきましょう。小さなことでも、肯定的な声掛けの積み重ねにより、子どもの自己肯定感が育っていきます。また、繰り返すことで、親の方も子どもの小さな頑張りを見つけるのが上手になります。
うちの子の自己肯定感、大丈夫?
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子どもの自己肯定感が低かったらどうしよう…心配になってしまうかもしれませんね。自己肯定感が高い子ども、低い子どもの特徴を見ていきましょう。
自己肯定感が高い子どもの特徴とは?
- ポジティブ
- 自分に自信がある
- 自己主張できる
- 他人のことも、肯定し認めることができる
- 他人とのコミュニケーションがしっかりとれる
- 失敗してもめげない など
いくつか当てはまったら、引き続き大人や周りの人とのよい関係を続けていきましょう。子どもが人間関係で悩んだり、色々な壁にぶつかってしまったりすることがあっても、子どもを信じて、さらに丁寧に接してあげられるといいですね。
自己肯定感が下がっているサインとは?
- 自分に自信がない
- 諦めやすい
- 人と比べてしまう
- 人を信用できない
- ものごとを否定的にとらえてしまう
- 自分の意見をあまり言わない など
当てはまる項目が多くても、過剰に心配することはありません。子どもの自己肯定感が上がるよう、親子の関わりを意識してみましょう。また、子どもの生活の中で、学校、宿題、習い事、お手伝い…など、やるべきことが多いと、それだけ他人から評価される機会が増えてしまいます。
頑張りすぎている部分がないか、見直してあげて、少し気持ちの余裕を持たせてあげるとよいかもしれませんね。時には、不安なこと、困ったこと、他愛のないことなど、子どもの話をじっくり聞いてあげましょう。
親自身の自己肯定感を上げるのが最優先! 自分を大切にできていますか?
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子どもの失敗を大きな心で受け止めてあげたり、些細なことでも共感をしてあげたり…それは分かっているんです! ただ、忙しかったり、疲れていたり、なかなかできない時もあるでしょう。既にたくさん頑張っていて、認めてもらいたいのは親も同じですよね。
子どもの自己肯定感を上げるためには、親側の余裕も必要です。もし、余裕が無いと感じてしまうようなら、自分の自己肯定感を高めていくことを優先していきましょう。また、子どもの自己肯定感を育むのは、もちろん親の関わり方によるところも大きいですが、学校や友だちなど、外部のさまざまな環境から刺激や影響を受けて少しずつ成長していくものです。
「子どもの自己肯定感が低いのは、あの時の私の対応のせいなの…?」などと、子どもの好ましくない部分を全て親の責任だと感じてしまうと、苦しくなってしまいます。まずは自分自身を大切にすることを心掛けていきましょう。
親も子も一緒に笑顔になろう!
子どもと親、双方が自己肯定感を持つことが大切だと分かりましたね。小さな肯定的な関わりを積み重ねることができれば、お互いに自己肯定感を上げていくことができるでしょう。親子で心にゆとりを持ち、無理をせずによい関係を築いていきましょう。
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