先日、利用者さんの長女から一本のメールが届きました。
「認知症の家族について相談できる所はありますか?どう対応したらいいのか困っています。」
介護をしている家族から、このような相談を受けることは決して珍しいことではありません。
私は、地域の相談窓口として案内されている「ふくまる相談所」を紹介しました。さらに、相談があるかもしれないことを包括支援センターへ伝え、家族が少しでも話しやすい環境になればと思っていました。
ところが、その後返ってきた答えは意外なものでした。
「担当ケアマネジャーがいる方の相談は受けていません。ケアマネジャーに相談してください。」
もちろん、ケアマネジャーが家族の相談に乗るのは当たり前です。私もそのつもりで仕事をしています。
でも、ふと疑問が浮かびました。
では、この相談窓口は誰のためにあるのでしょうか。
研修では「認知症の相談窓口」として紹介され、多くの人に利用を勧めています。しかし、担当ケアマネジャーがいる人は対象外だとすると、介護保険を利用している多くの認知症の方やその家族は利用できないことになります。
家族の悩みは、制度の相談だけではありません。
「本人が怒るから何も言えない。」
「暴言を言われる。」
「介入してほしい気持ちもあるけれど、本人が嫌がる。」
こうした気持ちを誰かに聞いてもらいたい時があります。
今回の長女さんも、「何かサービスを提案すると母が怒る」「家に来てもらうことも嫌がる」と悩まれていました。
私は、ショートステイや施設利用、主治医への相談、認知症カフェ、家族教室など、いくつかの選択肢を提案しました。
相談の最後には少し落ち着かれ、「兄と相談してみます」と話されました。
それだけでも、話を聞く意味はあったと思います。
介護は、正解のない毎日の連続です。
だからこそ、「相談できる場所」が必要なのではないでしょうか。
ケアマネジャーはもちろん相談相手になります。しかし、一人のケアマネだけで支えられることには限界があります。
地域の相談窓口、医療機関、認知症カフェ、家族会など、それぞれが役割を持ちながら連携することで、家族は安心して介護を続けられるのだと思います。
今回の出来事を通して、「相談窓口とは何のために存在するのか」を改めて考えさせられました。
皆さんの地域では、家族が安心して相談できる場所はありますか?


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