対戦ゲームや勝負事で「勝てないとつまらない」
確かに勝てると楽しいし負けるとむかつくけど、でもそこをメインにしてしまっては時間のない社会人などなかなか対戦ゲームやスポーツでストレスをためてしまう。
重要なのは「成長を実感できるかどうか」ではないだろうか?
勝利ってのはそれが一番感じられる分かりやすいポイントってだけで、メインに据えては遊びもつまらなくなってしまいます。
いやそれだからこそ怖い事に人が気持ち良いと感じる7割勝率を保つ為に格下狩りなど自分の価値を下げるようなことをしてしまうわけです。
勝ち続ける意志力
気になっていた本『勝ち続ける意志力』を読みました。「世界一長く賞金を稼いでいるプロ・ゲーマー」としてギネスブックに認定されている梅原大吾氏による、勝ち続けるための考え方・哲学について書かれた本です。
勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」 (小学館101新書)【電子書籍】[ 梅原大吾 ] 価格:550円 |
徹底しているのは、一度だけ勝つことよりも、勝ち続けるために、どう考えるのか。
変化したことで失敗したり、後ろに下がったりしたときは、もう一度変化すればいい。失敗に気づいて変化すれば、以前の自分よりも必ず高い位置に行ける。一歩後退しても、その後退には意味があり、それがきっかけで二歩進む方法が見えてくることもある。変化を続けていれば、きっと正しいことが見つかる。(略)成長というのは、とにもかくにも同じ場所にいないことで促進される。
成功できるかどうかはわからないけれど、成長を続けて楽しむために、新しい場所に踏み出していくこと。成長のための変化を続けることが人生を充実させる。
このように、楽しく勝負事に挑んでいけば、負けることも怖くないのではないだろうか?
負けた時どう感じるか
つまり負けた時にどう感じるかが重要。つまんないと投げ出してしまえば、あなたはその競技に向いていないのでやめてしまいましょう。
むしろ、戦うようなものには参加しない方がより快適に楽しく生活できます。
サッカーの久保建英は、『今は負けてもいい、この先追い越せればよい』
元ジャイアンツの上原浩治は、『絶対に負けてはならない敵は相手ではなく自分自身』
あくまで成長のものさしは相手ではなく、自分自身に向けなければならない。
でも勝ちたい、勝つための脳の使い方
【1】「勝負脳」を鍛えよ
「気合いが足りないから負けるんだ」「勝つためには努力根性こそが必要だ」――こういった精神論で困難を乗り切ろうとする人は、なかなか勝ちが得られないかも……。
アテネ五輪・北京五輪と大会2連覇を果たした競泳の北島康介選手に「勝つための脳の使い方(=勝負脳)」の指導をしたこともある、脳神経外科医の林成之氏は、勝負脳を鍛える際のポイントとして、「脳の “自分を守りたい” という自己保存の本能に逆らった努力をしない」ことを挙げています。
「頑張りが足りない」と発破をかけたり、誰かと比べて自分を責めたりすると、“自己保存” の本能が働くと林氏は指摘します。苦痛を避けようとするあまり、困難にぶつかっても逃げようとする癖がついてしまうそうです。
では、どうすればいいのか。林氏は「結果を意識するのではなく、それを達成するまでに必要な技術や作戦に気持ちを集中させる」べきだと説きます。これは、サイコ・サイバネティクス理論と呼ばれる「人間が成功するか否かは現象の受け取り方しだいであり、成功するイメージを持っていれば必ずそこにたどり着ける」という理論を応用したもので、具体的には、次のような方法で成功するイメージを作り上げます。
- 目的と目標を明確にする
- 目標達成の具体的な方法を明らかにして実行する
- 目的を達成するまで、その実行を中止しない
何を達成したいのかという最終的な「目的」と、そこに到達するために必要な「目標」を区別するのが特に重要だと、林氏は言います。それにより、具体的な方法が浮かぶためです。
時には、思うように目標が達成できないこともあるでしょう。林氏によれば、そんなときは自己保存の本能から「あれは難しい」などと理由をつけて方向転換しようとする傾向があるのだそう。しかし、方向転換をしたら当初の目的から外れてしまう可能性が。「迷ったら初心に帰る」のが大事だそうですよ。
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【2】「自分は勝負に弱い」は思い込み!? 脳疲労が原因かも
前出の林氏は「脳の疲労は勝負の大敵」と指摘します。そして、「自分は勝負に弱い」と思い込んでいる人の中には、脳疲労をためたまま戦っているだけで本来は勝負強い人もいるだろうとのこと。「気分が乗らない」「億劫だ」「勝てる気がしない」「早く勝負を終わらせたい」といった否定的な言葉は、脳疲労のサインだそうです。これらが口癖になっている人は、勝てない原因として脳疲労を疑ってみてもいいかもしれません。
脳疲労は、心にストレスがかかり、ドーパミンが大量に放出されることによって起こると、林氏は言います。ドーパミンと、脳の組織に届けられた酸素が反応して生み出される活性酸素などがやる気や集中力を奪い、脳の疲労現象を起こすのです。
脳疲労を取り除く方法のひとつとして、林氏は気の置けない友人や家族と楽しく会話することを提案しています。楽しい会話には、疲労の解除命令を出す前頭眼窩野(ぜんとうがんかや)の機能を高める効果があるとのことです。
また、リラックスして入浴するのが効果的だそうです。日頃の入浴をシャワーで済ませている人は、のんびり湯船につかるようにしましょう。
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【3】事前の準備は入念に。勝敗は本番前に8割決まっている
「勝負の8割が試合前に決まっている」とサッカーの元日本代表の本田圭佑なども良くいってますよね。
- 心を整えるルーティンを決める
- 最悪を想定しておく
- 緊張を解く
戦う前に、深呼吸や手をブラブラさせたり、集中する環境を整えたり、戦いのイメージをして勝負に挑みましょう。
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【4】敗戦は勝利のための必要経費。「負け方」を大切に
どんなに勝負強い人でも、一度も負けを経験しないということはまずありません。問題は、負けた経験をどのように今後へつなげていくかということ。
十八世名人資格保持者の将棋棋士・森内俊之氏は、負けを「勝利のための必要経費」ととらえ、どのように負けるのかという「負け方」さえも大切にしたと言います。
森内氏が負け方でこだわったのが、局面が悪くなっても持ち時間すべてを使って考えること。それで勝敗が覆ることはなくても、粘り強く考えたことで得たものがあると、森内氏は言います。「ダメでもともと」と開き直り、大胆な手を試せるのも、負けそうなときだからこそできること。こうした思いきった挑戦を通して、将棋への理解度が上がったそうです。
これは、ビジネスの世界でも応用できるのではないでしょうか。たとえば、アイデアを練る時間が足りず、「ダメでもともと」と提出した企画書でも、上司からの助言でよりよいものに発展したり、企画の一部が採用されたりする可能性があります。
そして、「反省はするが引きずらない」ことも重要です。精神的なショックを引きずると「負けが負けを呼んでしまう」と森内氏は言います。一方で、負けをしっかりと検証し、同じ過ちを繰り返さないための反省は欠かせません。今後に生かすことができるでしょう。
このように、負けを有効活用して何かを学ぶきっかけにすることが、今後につながっていくのです。
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負けてばかりの現状を打破したいときは、むやみやたらと頑張らず、勝負強い人が実践している思考術を取り入れてみましょう。また、もしも負けてしまった場合でも、そこから何かを学ぼうとする姿勢を忘れずにしよう。
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