ここは押さえよう 絶対合格!!第34回 社会福祉士国家試験「社会理論と社会システム」編①

社会福祉士

社会問題

構築主義・・・社会問題は、ある状態を解決されるべき問題とみなす人々のクレイム申し立てとそれに対する反応を通じて作り出されるという捉え方。

機能主義・・・社会は統一されたシステムを成しているので、その目標達成にとってマイナスに働く事象は、社会問題と認識されること。

リスク社会論・・・専門家でなければ可視化できないような、現代社会におけるリスクのこと

規範・・・人間が集団成員として守らなければならないルール、慣習。

社会病理・・・個人的な病理行動が蓄積した結果ではなく、個人を病理行動へと促す社会的な原因を指す概念。

社会的逸脱・・・個人または集団が、その所属する集団や社会の標準から外れた状態にあったり、標準的でない行為する事

ラベリング論・・・逸脱行為は当人の性格や資質ではなく、周囲からのレッテルよって生み出されるとした理論。 シカゴ学派、ハワードベッカーらによって提唱。

アノミー・・・社会規範が失われて、無規範状態になり、社会秩序が乱れ混乱した状態

スティグマ・・・ゴフマン提唱。他者や社会集団によって個人に押し付けられた「負の烙印」

エイジズム・・・高齢者への偏見が強まり、差別を正当視する事。

マイノリティー・グループ・・・身体的特性や文化的特性が劣っているとして差別を受ける社会集団。自らもそれを自覚し、集団的アイデンティティを有する集団。

アファーマティブ・アクション・・・積極的差別是正措置のこと。機会の平等よりも「結果の平等」を重視する。「逆差別」の問題もある。

フェミニズム運動・・・性差別をなくし、性差別的な搾取や抑圧をなくそうとする運動。

エコロジー運動・・・人間も生態系の一員であるとの視点から、人間生活と自然との調和・共存を目指す運動。

社会統制論・・・人々が秩序を守るために個人の行動を規制する『社会統制』のもとに、社会的メカニズムを研究。アメリカの社会学者、E.A.ロスが提唱。

           ↕ 似ている考え方なので注意が必要)

緊張理論・・・逸脱行為はフラストレーションや葛藤など解決しようとする努力が社会のルールに反する結果となってしまったとのだと考える理論。アメリカの社会学者マートンが唱えた。

マルクスに関する理論・・・資本主義社会における生産関係の矛盾から派生してくるものが社会的逸脱であるとみる。

文化学習理論・・・犯罪や非行などの社会問題は、下位集団文化の中で学習され、その文化を通じて世代から世代へと伝承されていくとみる。

社会解体論:地域社会にある文化摩擦に着目し、社会解体がその地域の犯罪などを生み出すとみる考え方。

コンフリクト理論・・・資本主義の政治経済構造に起因する逸脱行為・疎外現象・人間関係の物象化・失業のよって派生する諸問題を扱う。

創発特性・・・個々の要素が集まって生まれる、個々の要素にはない新しい特性のこと。パーソンズによって広められた。AGIL理論を提唱。

社会システムは構想及び機能を持っている(構造機能主義)

ホッブス問題:人々の私的利益の追求は利害対立を生み、万人が万人に対する闘争状態が予想される中で、社会秩序がなぜ可能となるのかを問うという。

我が国は2009年よりOECDと同様の計算方法で算出した貧困率を公表している。

個人に関する重要用語

ライフステージ・・・人間の一生における乳幼児期、青年期、壮年期、老年期などのそれぞれの特徴。

ファミリーライクサイクル(家族周期)・・・生殖家族の形成としての結婚から、その配偶者の死までの家族発達上の規則性をとらえる概念

ライフサイクル・・・乳幼児から老年期の各段階に固有の発達課題を達成していく過程を指す。人間の出生から死に至る過程で設定されるライフステージごとに人生を分析する。

ライフコース・・・個人がたどる多様な人生のあり方をとらえる概念。個人史を歴史的事件と関連させて分析する。

ワーク・ライフ・バランス・・・仕事と生活の調和をめざすもの

ディーセント・ワーク・・・人間らしい労働条件

ライフイベント・・・個々人のライフコースの中で起こるさまざまな重大な出来事

コーホートとは共通した因子、母集団の意味

消費社会に関する代表的な社会理論

ロストウによれば、社会の関心は供給から需要へ、生産から消費へと移っていくとした。

あくまでロストウの考えです。
ガルブレイズは、生産の増大が欲望を作り出し、欲望が生産に依存するとした。
分かりにくいですがあくまでガルブレイズの考えです。
リースマンは、他人指向型社会の社会的性格に基づきスタンダードパッケージとして標準化された商品が大量生産されるうになるとした。
周囲の他人やマスメディアに登場する同時代の行動基準または指針とするのが他人指向型社会。信念をつらぬきにくい社会。
ヴェブレンは、多くの人が同じ商品を購入することで、見せびらかしの消費、誇示的消費の意義があるとした。
ボドリヤールは、生理的・機能的欲求に基づくモノの実質的消費から記号的消費へ移行すると主張した。
実質的消費(生活費)、記号的消費(飾り物とか装飾品など)

社会的役割

役割とは・・・個人が社会システムに参加するというのは、人はそこで様々な他者に出会い、様々な期待に出会うことを意味している。

役割適応・・・人々が社会システム内で与えられた役割や社会システムが求める役割期待を遂行しているか否かを分析する概念。

役割期待・・・個人の行動パターンに対する他者の期待を指し、規範的な意味を持つ。

役割取得・・・個人が、他者や集団の観点から自身を見て自らの行為のあり方を形成していく過程。(子供が「ごっこ」遊びでおやの役割などをまねることを通じて自己を形成していく)

役割距離・・・他者の期待と少しずらして行動すること(外科医が手術中に冗談を言うなど)

役割猶予(モラトリアム)・・・特定の役割を取得する前に、色々な役割に挑戦できる猶予期間

役割葛藤・・・保有するふくすうの役割間の矛盾や対立から心理的緊張を感じる事。

役割形成・・・既存の役割規定の枠を越えて、新しい人間行為を展開する事。

役割演技・・・場面にふさわしい役割を意識的に演じること

役割分化・・・個人が他者との相互作用を通じて自我を内面化する過程

役割認知・・・子どもは家族の中で多様な役割を遂行を試み、それに対して自分が取捨選択すること。

所得格差の推移

所得格差の推移(ジニ係数)

ジニ係数は、0~1までの値をとる。0に近いほど分布が均衡、1に近いほど不均等。

平成に入り、格差は広がっている。累積所得比率と人口構成比率を基にしている。所得順に並べて所得分布を表す。

貧困率の状況

相対的貧困率は、一人当たり可処分所得を低い順に並べ、中央値の半分に満たない人の割合。

大体15~16%を最近は推移している。

エンゲル係数・・・家計に消費支出に占める飲食費の割合であり貧困の程度を測る指標に用いられることがある。

貧困線・・・ブースの定義をより詳細にラウントリーが規定した概念で、貧困線以下になると必要最低限の支出が不可能になる収入基準。生活を維持するための最低限の収入・生活水準を示す指標。

「平成25年国民生活基礎調査」によると、「子どもがいる現役世帯」のうち、「大人が一人」の世帯員では、相対的貧困率は平成24年で54.6%。なお「平成28年国民生活基礎調査」の平成27年の値においても50.8%と50%を超えている。

社会集団

テンニース.F

ゲマインシャフト:共同生活。本質意志によって結ばれた自然発生的集団。家族村落。

ゲゼルシャフト:利益社会。利害や本人の意志によって結ばれた人為的集団。大都市、国民社会など

クーリー.C.H

第一次集団(プライマリーグループ)・・・メンバー間に直接的なつながりと親密な関係が存在する集団。家族、仲間など

第二次集団・・・一定の目的や利害関心に基づいて作られた人為的集団。企業、政党など

マッキーヴァー.R

コミュニティー・・・共同生活の基礎、近隣集団・村落・都市など、地域性、共同生活、共属感情を満たす集団。

アソシエーション・・・特定の関心や目的を実現するために作られた人為的集団。コミュニティーの生活課題を分担する機関。家族、教会など。

マートン
準拠集団:個人が同調及び比較の基準としてある集団の価値を自分自身を関連付ける場合、その組織は準拠集団になる。例:プロ野球のファン、Jリーグのサポーター、大学のサークルなど。

フォーマルグループ・・・会社や委員会などの中で制度化されている中で役割や地位が決められている集団のこと

インフォーマルグループ・・・自助、公助によって成立する集団

ウェーバー
官僚制の特徴:権限の原則、階層の原則、専門性の原則、文書主義→明文化された規則が制定されていることが極めて重要視される。

ウェルマン( Wellman, B. )の「コミュニティ解放論」

都市化が進んでも決してコミュニティがなくなることはなく、違う形で存続すると主張。「交通通信手段の発達」「親族や職場などのネットワークの空間的拡大」「社会移動や居住移動の割合の増加」などにより、コミュニティは空間的な制約から解放される。
「コミュニティー存続論」・・・都市化が進展しても、近隣を単位としたコミュニティーは存続する事。

社会的ジレンマ

社会的ジレンマ・・・個人レベルでの最適な選択が集団・社会レベルでは最適な選択とはならない状態。

囚人のジレンマ・・・協力し合うことが互いの利益になるにも関わらず、非協力への個人的誘因が存在する状況。

共有地の悲劇・・・それぞれの個人が合理的な判断の下で自己利益を追求した結果、全体としては不利益な状況を招いてしまうことを指す。

ゼロサムゲーム・・・ゼロ和ゲームとも呼ばれ、得するもの損するものの総和がゼロになるゲーム。必ず勝者と敗者に分かれる。

非ゼロサムゲーム・・・ある行為者が利益を得ても他の行為者が損失を被るとは限らないので、損失を負わせるべく行為者間には対抗関係が生じない場合もありうる。

フリーライダー・・・ある財やサービスの対価を払うことなく、利益のみ享受する人の事

選択的誘因「サンクションシステム」・・・協力行動には報酬を、非協力行動には制裁を与え、協力行動を選択する方が合理的であるようにする方法。

パレート効率性・・・ある集団が1つの資源を配分するとき、同じ集団の誰かの満足度(効用)を犠牲にしなければ、ある個人の満足度を高めることができない。

ベンサムの功利主義「快楽計算」・・・社会全体の幸福が、諸個人の快楽から苦痛を引いた後に残る快楽の総計と一致すること。

官僚制の逆機能・・・規則などを遵守するあまり、目的を見失ったり臨機応変な対応ができなくなる。

全制的施設・・・ゴフマン提唱。例えば刑務所や精神病棟、修道院など、類似の境遇にある人々が外部から遮断され、閉鎖的・画一的に管理された場所で生活する状況を指す。

ダブルバインド・・・二つの矛盾した命令を受けているため、そのいずれも選択することができない状況を指す。例え:母親が子どもに「こっちにおいで」と呼びかけておきながら、いざ近寄ると「あっちへ行け」と突き飛ばしてしまうような状況

外部不経済・・・取引当事者ではなく、費用、公害などの不利益が及ぶことをいう

法と社会、そこに成立する秩序との関係

パーソンズ.Tは、社会システムは構造及び機能を持っているとし構造機能主義社会システムのサブシステムとして、AGIL理論を提唱。

①A 適応 ➁ G  目標達成  ③I 統合 ④ L 潜在的パターンの維持・緊張処理

ホッブズ問題・・・人々の私的利益の追求こそが、万人の万人に対する闘争状態を生み出すが、そこでいかに社会的な秩序が可能になるかという問題。

ウェーバーの理論で、支配には、「伝統的支配」、「カリスマ的支配」、「合法的支配」の3つが挙げられている。

①合法的支配・・・正当な手続きにより制定された法に従うことで成立する支配。

➁伝統的支配・・・伝統や慣習により正当化される支配

③カリスマ的支配・・・少数の卓越した能力を持つ者たちによって行われる支配

抑圧的法・・・支配者が被支配者を抑圧し黙らせるための手段

応答的法・・・普遍性を維持しつつも社会の要請に応えるために、より柔軟で可塑的な運用を可能にする新たな法のあり方。

自律的法・・・法が政治から分離され、社会のメンバーすべてが等しく従うべき普遍的なルールとして形式化され、体系化されたもの。



社会階層

属性主義・・・人間の評価、地位や役割を割り当てる時に、その人の生得的特性を考慮する。生まれながらにして、その人の職業を決定するような社会を属性主義社会という。

業績主義・・・人間の評価、地位や役割を割り当てる時に、その人の業績を考慮する。努力、能力を評価し、職業選択できる社会を業績主義社会という。

民主主義・・・国民一人一人が主権を持ち、政府をコントロールする仕組み

産業化・・・一般的に産業構造が農業から工業中心に変化すること

合理化・・・生活世界を形式化して、人間や自然も計算可能・予測可能なものに変化させること。
マックス・ウェーバーが近代社会を合理化と捉えている。

機能分化・・・社会学者ルーマンが注目した社会的分化のシステム。ルーマンは近代社会を政治、経済、科学、法、教育、宗教、家族などの機能に、分化した仕組みと捉えている。

社会移動

世代間移動・・・親の職業と子どもの職業が異なる時移動していると判断。

世代内移動・・・個人が最初についた職業と現在従事している職業が異なる時に移動しているとみる。

庇護移動・・・エリートが早期選抜し、選抜以後上昇移動を保障していくこと

トーナメント移動・・・勝者のみ次の競争への参加資格を与え敗者を排除していき、メンバーを変化させていくこと

SSM調査・・・社会階層と社会移動全国調査」1955年以来10年に1度、社会学者による日本最大規模の調査。無作為抽出。

社会的行為

行為とは、主観的意味があり、他者から観察可能なふるまい。

ウェーバー.Mの社会行為4つの分類

①目的合意的行為・・・目的を達成するために行われる行為

➁価値合理的行為・・・祈願、祈祷など、結果を度外視した信奉する価値実現のために行われる行為

③感情的行為・・・感情表現が重視される行為

④伝統的行為・・・季節行事や慣習的な行為

理解社会学・・・ウェーバーMによって提唱。社会的行為の主観的意味を理解することを通じて、その過程および結果を説明しようとする考え方。

主意主義的行為理論・・・パーソンズ.Tの社会行為論、行為者の主観的な意図に方向づけられているとする理論

象徴的相互作用論・・・ブルーマー.Hなどの社会行為論。事物に何らかの「意味」や「象徴」を付与し行動するが、これは相互作用を通じて生まれるとする理論

合理的選択理論・・・元々経済学から発達したもので、行為者の合理性を大前提とする社会理論

社会システム理論・・・社会を総体としてとらえるものとして注目されたもので、社会を一つの全体的なシステムとしてとらえた理論

コミュニケーション的行為論・・・ドイツの哲学者・ハーバーマスの理論、行為者がコミュニケーションを通じて相互関係を構築することにより、相手の了解や納得を求める。

交換理論・・・ホーマンズやブラウが提唱。物の売買のみならず、対人関係や社会的現象においても交換という観点を用いている。(愛情のやりとり、尊敬し合うなど)

集合行動論・・・ル・ボン、スメルサー、パーク、バージェスなどが代表的な学者。社会学における集団行動とは、災害時の混乱やデモ、宗教的な興奮など、集団が起こす一種のパニックのこと。

ブルデューの提唱したハビトゥス・・・過去の経験に基づき諸個人の内に身についた日常生活の認知、評価、行為を方向づける性向のシステム

マートンが提唱した「行為の意図せざる結果」・・・ある意図によって行われた行為自体が、思わぬ影響をもたらすこと・逆機能の概念とも関連する。

価値合理的行為・・・「ある行動の独自の絶対的価値そのものへの、結果を度外視した、意図的な信仰による行為。」



都市化と地域社会

大衆社会・・・「人間の個性の喪失・生活様式の画一化」「社会の組織化と官僚化」「大量生産・大量消費」などの特徴がある。

アーバニズム・・・人口量が多く、密度が高く、社会的に異質な人々の集落として都市から生ずる特徴的な生活様式。専門処理システムへの高度な依存を特色とする社会的共同生活。

サバーバニズム・・・大都市圏における人口と諸機能の周辺部への離心化に伴い、郊外に形成される特徴的な生活様式。

インナーシティー・・・都市の内部にありながら、低所得者が密集する地域、企業流出、人口減少、高齢化、施設の老朽化などにより、大都市中心部の周辺地域が衰退化する。

スプロール現象・・・都市周辺部が蚕食されていく現象(むやみに広がるという意味)

ジェントリフィケーション・・・専門職、管理職などの高所得者を郊外から都市中心部に呼び戻し、大都市衰退地区の再活性化現象

コンパクトシティ・・・拡散した都市機能を集約させ、生活圏の再構築を図る都市

トランスナショナル・コミュニティー(多文化都市)・・・出身地域の異なる外国人住民の多様なコミュニティから形成される都市

創造都市・・・文化や芸術、映像などの産業をまちづくりの中核に据える都市

高度技術集積都市・・・先端技術産業を軸として、地方経済の発展を目指す都市

グローバル(国際金融)都市・・・世界中の金融・情報関連産業が集積する都市

地域固有の景観や歴史的建造物などの資源を、景観資源という。

産業クラスター・・・ポーターが提唱。地域にある特定分野の産業集積と産業競争力があること、先端技術産業を構成する知識創造と知識転移の核となる研究機関や起業活動があることが指標となる。



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