親も子も辛い!激しいパニック状態の駄々をこねる子ども
「買って欲しい気持ち」を受け止める事で、子供は親の言葉に耳を傾け、感情に支配された子供自身の気持ちを少し落ち着かせる事ができます
「買って!」スーパーやコンビニのお菓子を並べてある棚の前で、またデパートのおもちゃ売り場で、子供は駄々をこねる事があります。「ダメ!」と言っても聞かない、そのままにしておいても納まらない、周囲の目も気になる親としては、イライラがMax状態になり、ついには大声で子供を怒鳴ってしまう。
すると子供は、床にひっくり返り更に激しく泣き叫び、事態はエスカレートしていくという風景も時には見かけます。このような時、親はどのように対応すればよいのでしょうか。
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駄々をこね始めた現場での対応法
激しい癇癪を起した場合、どう対応する?
店先で駄々をこね始めた時、子供の気持ちを落ち着かせる対応の仕方を順を追って説明します。
■ステップ1、子供の気持ちを受け止める
頭ごなしに「ダメ」ではなく、「コレ、欲しいのね」「美味しそうね!ママも食べたくなっちゃう」「わ~!このおもちゃ、面白そうね」と、気持ちを受け止めて、欲しい気持ちに共感してあげましょう。
■ステップ2、親の気持ちを伝える
大泣きしていた子どもは、親に共感されると、少し気持ちが落ち着き、言葉に耳を傾け始めます。そしてしっかり抱きしめながら、「今日は買えないの。我慢してくれると、お母さん、嬉しいんだけれどなぁ」と気持ちを伝える事で、子供は親の気持ちを受け入れる事があります。
この時、親子の信頼関係がしっかり築かれている程、子供は親の気持ちを汲み取ろうとします。
■ステップ3、子供の気持ちを切り替えさせる
その後、「さっき、恐竜みたな雲をみたの、まだあるかな?見に行こう!」「お家の冷蔵庫に、美味しいアイスクリームがあるの、帰って一緒に食べよう!」と、気持ちを他の興味ありそうな事に向ける事で、子供は自分自身の気持ちを切り替えようとするでしょう。
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NG対応法
■その1、子供の要求通り、物を買い与える
子供は、自分の要求を通した時は、駄々をこねたり大泣きすれば、親は全て聞いてくれると学習します。ですので、将来自分の意志を通したい時には、泣いて解決しようとするでしょう。
■その2、実際には起こり得ない事を言って脅す
「お化けが来て、連れて行かれるよ」「もう、お家に入れません」など、実際に起こらない事、親自身もそこまでしない事を言うと、その時は親の指示に従っても、やがて現実には起こらない事が分かってくると、全く効果がなくなり、根本的な解決にはなりません。
■その3、大声で怒鳴ったり、叩いたりの暴力
親もカッとなり、大声で怒鳴ったり、手をあげて叩たりして、子供をに恐怖感を与え、従わせようとするのは、何の解決にもなりません。子供の心は傷つき、将来、暴力で解決するする子に育っていく可能性が大きいです。
子供が駄々をこねる原因と根本的な解決法
日頃から親子のスキンシップやコミュニケーションを意識して取る事で、激しく駄々をこねる事は改善されるでしょう
駄々をこね、ひっくり返って大泣きしている子供は、感情に支配され、パニック状態になっていて子供自身も辛いのです。次に原因を考え、そこから問題解決の糸口を探ってみましょう。
■スキンシップや、会話の不足
子供は、大好きなママに触れられたり、褒められたりしたいと思っています。それが不足すると、例えネガテイブな関わりでも欲するようになります。そこで必ず何らかの関わりを得られる「店先での駄々」をこねる事があります。
■親の愛情や自尊感情の低下
子供は親に愛されたい、認められたい、という欲求があります。それが不足していると、その心の隙間を物で埋めようとする事があります。
日頃から子供が「愛されている」と実感できるような親子のコミュニケーションやスキンシップを充分にとり、信頼関係をを深め、自尊感情を高めておきましょう。
■生活や環境の変化
他に、保育園に通い始めた、引っ越し直後、弟や妹の誕生、祖父母との同居等環境に変化があった時、心に不安を抱いたり、情緒が不安定になったりします。そして、感情のコントロールがうまくできない場合があります。
その場合は、不安を抱いている事柄に対し、安心するような言葉をかけをし、子供の気持ちを考慮して対応して下さい。環境に慣れて行くと、徐々に駄々は改善されてくでしょう。
子供の感情に、一生懸命対応している自分に誇りを持ちましょう
子供が激しい駄々をこねるのは、それなりの原因や子供なりの事情があるのです。その気持ちに寄り添うだけで、親の気持ちが少し楽になり、子供の行動にも変化が見られるでしょう。
駄々をこねている子供を見て、周囲の人たちは「親がもっと厳しく躾けないから」などの声もあります。
でも、親も子供の激しい感情を受け止め、頑張っているのです。買ってしまえばその場は納まるものをそれでは根本的な解決にはならない事が分かっているから、一生懸命子供と向き合っているのです。
子供の感情と真正面から向き合いっている自分に誇りを持って、子供の駄々を乗り切りたいですね。
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