「担当を変えてほしい」と言われたケアマネの本音

生活・社会

ケアマネジャーを始めて、もう10年以上になります。

これまでたくさんの利用者さんやご家族と関わってきましたが、「担当を変えてほしい」と言われた経験は何度かあります。

もちろん、最初はショックでした。

「何がいけなかったのだろう」と考え込んだこともあります。

でも、この仕事を長く続けていると、「相性」というものが確かにあるのだと感じるようになりました。

今回担当していた利用者さんは、以前から「男性のケアマネは嫌だ」と話される方でした。

一方で奥様は、「男性でも女性でも、結局誰が来ても嫌と言う人だから」と苦笑いしながら、「あなたが良ければ、そのままお願いしたい」と言ってくださっていました。

そうして気づけば、5年ほど担当させていただくことになりました。

ところが先日、病院で面会した際、ご本人から改めて「やっぱりあなたは嫌だ。担当を変えてほしい」と、はっきり言われました。

その場には奥様もおられたため、「では、担当を変更しましょうか」と確認すると、「もう変わってもらって大丈夫です」とお返事をいただきました。

こうして、担当を引き継ぐことになりました。

実は、ここまで長く担当した利用者さんを引き継ぐ経験はあまりありません。

そのため、少し戸惑いもあります。

まずは最新のフェイスシート、ケアプラン、利用票など必要な書類を整理し、新しい居宅介護支援事業所へお渡しして、これまでの経過や支援内容を丁寧に引き継ぐ予定です。

ケアマネジャーとしては、「自分が担当し続けること」が目的ではありません。

一番大切なのは、利用者さんが安心して生活を続けられることです。

だからこそ、担当が変わることになったとしても、その先の支援が途切れないように、できる限り丁寧な引き継ぎをしたいと思っています。

正直なところ、「嫌だから変えてほしい」と言われれば、気持ちは揺れます。

長く関わってきた利用者さんであればなおさらです。

それでも、その感情を引きずるより、「この方にとってより良い支援につながるなら、それでいい」と考えられるようになったのは、この仕事を続けてきたからかもしれません。

今回の引き継ぎが、利用者さんにとっても、新しい担当ケアマネさんにとっても、良いスタートになることを願っています。

ケアマネジャーの仕事は、担当することだけが役割ではありません。

必要なときに、次の支援へしっかりつなぐことも、大切な役割の一つです。

今回の出来事を通して、そのことを改めて実感しました。

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