【要約】限りある時間の使い方【オリバー・バークマン】

お悩み

ジャーナリスト賞などを受賞したこともあるライターのオリバー・バークマーさんの書かれた限りある時間の使い方を解説していきます。

この本は一言でいうと限りある時間をできるだけ有効に使う方法を教えてくれる本です。

 

誰もが忘れてしまうことですが人の平均寿命は短いものです。だいたい80歳ぐらいまで生きるとしたら私たちの人生はたったの4000週間しかない。

 

体感的にはもっと少なく感じてしまう。

なぜなら私たちは30歳を超えたあたりから一年がとんでもなく早く過ぎ去るように感じてしまう。

 

理由は諸説あるが最も説得力のある説明は新しい経験が減るからだといわれている。

 

脳は情報量の多さで年月の経過を図っているため新しい情報が入ってこないとあっという間に時間が過ぎたように感じられる。

 

子供の頃は夏祭りとか大晦日とかすべてが新鮮だったはずだ。

大人になると平日はほぼ毎日同じルーティーン作業の繰り返しになり、同じ電車に乗り、同じ場所に行き、同じ作業を行う。

 

そうやって日々の手触りを失う、そうしてアッという間に時間が過ぎ去るというわけだ。

 

時間を効率的に過ごすことばかりに心が奪われすぎている。

 

誰もができるだけこの限られた時間を有効に使いたいと考えている。

そのため私たちは、今効率的に時間を使わないと気が済まなくなっているのだ。

 

より短い時間で多くのことを学び、多くの動画をチェックし、多くの仕事をこなしたいと思っているのだ。たまに暇ができると慌ててネットフリックスやアマゾンプライムビデオで映画やドラマを見たりSNSやニュースをチェックしたり、ゲームをして時間を潰そうとする。

 

移動中も常にエアーポットをつけて何かを聞いている。

 

人は暇を恐れて何かで時間を埋めようとするのだ。なぜだろう?

 

それは目の前の何かに没頭していれば現実的な問題から目を背けられるからだ。

 

たくさんの現実的な問題にぶち当たる。これは非常につらいわけだ。

だから現実的な問題から目を背けるために私たちは今何でもいいからやるべきことを見つけ出して、暇を潰し考えないようにして、本来自分がやるべきことから逃げている人が多いとこの本は指摘している。

 

ここで言いたいことは本来やるべきことに向き合うのが怖くてどうでもいいことばかりを効率的に処理して時間を過ごしていないかという鋭い指摘だ。

 

そして、これがこの本のメインテーマになる。

 

別に映画やドラマ 、SNSを見たりして暇つぶしをするのが悪いわけではない。

全部できるという幻想を捨てて目標を絞る。

まずはあれこれとやることを詰め込むのではなく一度立ち止まって暇を作り、カフェにでも行って自分が本当に人生で達成したいと思っていることを紙に書き出してみるといいだろう。

今まで忙しさにかまけて、忘れてしまっていた本当は達成したいと思っていたことずっとやりたいと思いつつ尻込みしていたことずっと先延ばしにしてしまっていたことを、書いていく。

 

この本ではまず人生で達成したい目標を25個くらい書くことをお勧めしている。25個もないのなら10個でもいい。

とにかく書けるだけ書く。

その後に最も重要な目標を5つだけ選ぶ。そしてその5つの目標を達成するまで他の目標には手をつけないと決めることだ。

やりたいことリストの優先順位の6位に旅行やゲームがあったとしても今はやらない。

 

なぜなら人生はたったの4000週間しかないからだ。

 

今の私たちに必要なのは選択肢を増やすことではない。選択肢を減らして迷いを捨てて行動すること

いくらやりたいことを決めて上手に時間を管理したってやりたいことを全部叶える事なんてできやしない。

 

それはプロゲーマーを目指しながら、美容師をして本を執筆しつつ婚活するくらい不可能なことだ。

 

そうやってなりたい自分になれず目標のほとんどを達成できないまま私たちは死ぬんだから明確で決して揺らぐ事のない1位から5位の目標だけに集中するのだ。

 

そして一つでも目標を達成できたら、6位にやりたかったことを5位に繰り上げて実行していこう。

 

まずは暇な時間を作って自分の本当に達成したい重要な目標5つだけ見つけて、まず自分の時間の取り分をとっておく。

自分の人生で達成したい目標を5つ見つけることができたとしよう。当たり前だがその5つの目標の達成に向けて時間を使うのが有効な時間の使い方になるとはいえ、いやいや時間がないんですよという人もいるだろう。

 

自分の時間の取り分をとっておく

つまり1日が始まったらまず達成したいことに時間を使えと言っているのだ。

 

これは、給料をもらったらまず達成したいことのためにお金の取り分を確保しておけというのと同じ考え方。例えば15万円と給料が入ったとしよう。もし1億円の資産を作るのが夢なのであれば給料が入った瞬間に5万円を投資に回して置くイメージだ。

 

そうすればあとでお金が足りないと感じなくて済む日々の買い物をする時も最初からその5万円がなかったかのようにやりくりできる。

 

それをスタバでちょっとコーヒーを飲んだり漫画を買ったり、ウーバーイーツにお金を使って最後に残った分を投資しようなどとぼけたことを考えているから月末に投資に回すお金がなくなってしまうのだ。

 

今は分かりやすいようにお金で説明したが時間も全く同じだ。

 

大事なことを後でやろうと思うから私たちはあれこれと映画や SNS、仕事残業、ニュースのチェック
ゲーム youtube など、ほぼどうでもいいことを無限に見つけてきて時間をちょこちょこと使ってしまい最後には本当に大事なことをやる時間が残らなくなってしまう。

 

このように大事なことがわかったら、それにまずお金や時間を使うのだ。そしてお金はともかくとして時間は今が一番多い投資。

 

つまり自分の達成したい上位の5つの目標の中に、結婚したいという願望があるのなら今時間があるうちに動き出すことだ。もし作家になりたいと思っているながら今日から執筆に時間を使うことだ。創作活動でも恋愛でも確実にそれをやり遂げるための唯一の方法は今まだ時間があるうちに、それを今すぐに少しでもいいから実行することなのだ。

 

時間もお金もまず最初に大事なことに使うべきなのだ。

1日10分でもいいから、小さな行動をコツコツ繰り返す

今すぐに動き出せとさっき言ったわけだが、それでいきなり毎日8時間10時間勉強しようとする人がたまにいるだろう。だがそれはあまり良くない。

まずは少しだけ始めて見るんだ。少しだけでいい。いきなり大きなことをしようと思っても失敗して嫌になってしまうからなそれに実は結果を出す人は、ほんの少しの量を毎日コツコツ続けていることが分かっている。

これは心理学者のロバートボイス先生が多くの学者たちの執筆習慣を長年研究してわかったことだ結果を出す人はほんの少しの量を毎日コツコツ続けているのだ。焦らないとにかく結果を焦らない1日の成果が少なくても毎日こつこつ取り組んでいる。

【1万時間の法則】嘘か本当かはわからないが、知っておいた方がいい!!

完璧主義を捨てて動き出そう

完璧主義もまた大きな先延ばしの原因になる。例えば作家になるという夢を持って文章を書いていたとしよう。

 

もう何とか書き上げたその作品は、自分が思っていた理想とはほど遠い状態だろう。簡単に思えても実際にやってみるとうまくはいかないもの。

そこで完璧主義の人はやっぱり自分には才能がないのではないか相手に評価してもらえないのではないかと不安になって行動を先延ばしにしてしまうのだ。そうやって自分の中で完璧になるまで行動しないという考え方を持ってしまうと何年も何十年も行動できないまま SNSやニュースで現実逃避をして時間だけを無駄に過ごしてしまう。

スマホの機能を必要最低限にする

スマホに時間を吸われないように注意しろという話だ。

しかも SNSやニュースサイトには目を見張るような美女やかわいいペットの写真に残虐な映像悲惨なニュース、面白いショート動画など大量の刺激で溢れかえっている。

 

そこに退屈は存在しない。気分の乗らない仕事や勉強をしているときについついスマホの誘惑に駆られてしまうのも無理はないだろう。

 

毎日スマホ何時間見ているのかをチェックすると愕然とすることだろう。

ここに時間は吸われるのは、かなりもったいない。なんとかスマホを必要以上に見ないようにしたいんだがどれだけスマホを見ないように根性で我慢しても3日後には、スマホの魅力に負けてしまうだろう。

そこでスマホの機能を最低限にすることだ

この本では SNS とメールのアプリを削除することをお勧めしている。

時間を有効に使いたければ誰かと一緒に何かをしよう

一つこれだけには絶対時間を使うべきだということがある。それが誰かと時間を共有すること

そこへの時間は積極的に使うべきだろう。

誰とも一切関わらないひとりぼっちの人生にはあまり意味がない電話も自分ひとりが持っていても意味はないだろう。他の誰か持っているからこそ電話にも価値が生まれるのだ。また SNSも自分以外の人と繋がるからこそ価値が生まれる。

 

自分の人生も誰か他の関わりの中で価値が生まれるのだ。だからこの本では時間を意味のあることに使うためには友達と遊んだりデートをしたり子どもを育てたりビジネスを立ち上げたりして他人と
一緒に時間を過ごすことをお勧めしている。

 

時間がもったいないからといって人との付き合いは減らさない方がいい。

 

自分の目標達成に向けて時間を使いつつ誰かと時間を共有することを忘れない。



問題がある状態を楽しむこと

目標の達成に向けて動き出すと必ずミスやトラブル問題が起こることだろう。だがその問題を楽しむのだ。

何の問題もない状態なんて一生やって来ない。問題が何もない状態になりたいなんて幻想を捨てる。

モンスターハンターのクエストみたいなもの。もし取り組むべき問題が何もなくったとしたら 人生は全く味気のないものになるだろう。

 

それはモンスターハンターでいうとモンスターが一匹もいなくなりクエストもない状態だ。

 

今自分が抱えているその問題は自分にとってはおそらく時間をかける価値のあるクエストなんだだからその問題をクリアしていく過程を楽しむ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました