うつ病の回復は日々少しずつです。十分に回復していない時期は、時間を持て余すことがあります。
暇を感じるのでこれをやってみよう、あれをやってみようといろいろ頭に浮かんできます。
やりたいことが出てきたのは回復してきたサインですが、実際に行動に移すまでは自信がありません。
また心配した家族や友人からの気晴らしの誘いもあるでしょう。乗り気ではないけれどせっかくのお誘いな ので断ったら悪いな、もしかしたら付き合うことで何か変わるかな、と悩んでしまいます。
こんなときどうやって過ごしたらよいのでしょうか。
やってはいけないことはあるのでしょうか。 ここではうつ病の療養中にやりがちだけれどもやってはいけないことを7つ紹介します。
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1旅行へ行く
旅行先できれいな景色を見て温泉に浸かったら、リフレッシュしてうつ病が治るかもしれないと誰でも思いがちです。
心配した家族や友人に誘われることもあるでしょう。
しかし、うつ病は単に元気がない状態ではありません。気分転換したから良くなるような単純な疲労とは違います。
無理して旅行へ行っても気を使って楽しめないどころか、心身を消耗してしまいます。寝床が変わって寝られなかったり何らかのトラブルに巻き込まれることもあります。
多くの場合、疲れきって帰って来て余計に具合が悪くなります。うつ病の時の旅行は辞めたほうがいいでしょう。
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2 資格の勉強をする
しばらく家で療養するので、この時間を有意義に過ごそうと思いがちです。よく思いつくのが資格を取ることです。
しかし、集中の持久力がないので、最初は良くてもだんだん勉強が負担になっていきます。 結局あきらめてしまい、受講料を無駄にしたり、できなかった自分を責めて自己嫌悪に陥ることがあります。
休養中は、資格を取る習い事をするのはお勧めではありません。
3.大きな買い物をする
うつ病が回復していくと色々欲しいものが出てきます。 買い物欲が出てくることは良いサインです。
自分へのご褒美のちょっとした買い物は 良いと思いますが、たまに数十万円の大きな買い物をする人がいます。
元気になって頑張って働けばいいやと言い訳をして、女性ならブランドバッグ や着物、男性なら車や電化製品などを買ってしまいます。
しかし病気はいつ治るか予定が立てられないものです。 ローンの負担が回復を妨げることもあります。 「なんでこんなものを買ったのだろう」と後悔しないように先を見越して大きなお金を使う のは控えましょう。
4 夜更かしをする
休みの間にやりたかったゲームを思いきりやろう、見たかったビデオを見よう、というのは悪くはないですが、夜更かししてまでやるのは良くありません。
生活のリズムは崩さないように夜は12時までに床につくようにしましょう。
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5会社を辞める決断をする
ハラスメントや過重労働でうつ病になったので、もうこんな会社とはすぐに縁を切ってやるという人もいます。
しかし、転職するのもエネルギーがいることです。衝動的に会社を辞めないでとりあえずゆっくり休職しましょう。
休職中は、傷病手当金を一年半まで受け取ることができます。保証は給料の6割ですが、節約すれば何とか生活はできるでしょう。
ゆっくり休み、回復してから次のことを考え ましょう。もしかするとよくなった頃には職場から嫌 な上司はいなくなっているかもしれません。
6 引っ越す
二宮和也主演のフリーター家を買うというドラマは、うつ病の母親のためにフリーターの息子が家を買う話でした。 母親は近所の意地悪な主婦にいじめられてうつ病になったのです。
家に病気の原因がある場合は引っ越しは一つの解決策でしょう。 しかし、引っ越しには大変なエネルギーを使います。 新しい街での生活にも慣れなくてはいけません。引っ越しうつ病というものもあるくらいストレスが高いものです。
どうしてもという事情がない限りは引っ越しはよくなってからにしましょう。
7薬をやめてしまう
休んでいるときはネットで病気のことを調べがちです。 中には本拠のない記事もあります。特に「薬は体に悪い」という記事をよく見かけ ますが、かなり偏ったものが多いようです。
こうしたものを信じて薬をやめてしまう人もいますが、辞めた直後に変化はなくても、1ヶ月くらいすると元の症状が出始めることがあります。
抗うつ薬はゆっくり効果が出て、止めてもしばらく効果が続くという特徴があるのです。 一度悪くなってそこでまた薬を飲み始めてもすぐには良くなりません。
薬は途中でやめないで十分な期間を飲みましょう。 薬に関しては処方している医師とよく相談してみてください。
まとめ・・・
うつ病を治すコツは遠回りなようでも新しいことはせずに平凡な規則正しい生活がいいのです。
栄養バランスのとれた食事、 十分な睡眠、そして短時間のウォーキングなどの軽い運動が大切です。
むしろ何か新しいことをして早く治そうと か、時間を有効に使おうと焦ること自体がうつ病を長引かせる原因です。 もしかすると症状としての焦りなのかもしれません。
今日も何もしなかったというような諦めの日々の積み重ねが意外と回復につながっているのです。
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