親に甘えられず育った人の5つのサイン【アダルトチルドレン】

お悩み

家庭の目的の一つは、子供を育て、社会に送り出すことです。

父子家庭、母子家庭、祖父母に子供が育てられる家庭、など 家庭の形は様々ですが、その中心に純粋な愛情があり、子供が大切にされるならば大きな問題は起きません。 しかし、両親が揃っていて、経済的に恵まれていても、家庭の中心に愛情がなければ 子供の心に問題が起きてしまいます。

特に子供が親に甘えることができず、いつも親に気を使い、自分の気持ちを抑え込みながら育つとどうなるでしょうか。

1970年代のアメリカではアルコール依存症の過程の調査を通して、このことの研究が行われました。

親が酒を飲んでいつ暴れ出すかわからない家庭で、毎日をビクビクしながら育った子どもたちがどのような大人になったかという調査です。

調査の結果、子供が親に気を使いすぎて気持ちを抑え込みながら育つと、大人になっても感情を表現することは苦手で、様々な心の障害によって、生きづらさを感じることがわかりました。

中には親と同じアルコール依存症になったり、うつ病などの心の病気になりやすいこともわかりました。

こうした人たちはアダルトチルドレンと呼ばれました。アダルトチルドレン・オブ・アルコホーリクスの略で、日本語では アルコール依存症の親の家庭に育った人の意味です。

アダルトチルドレンはアルコール依存の家庭だけではありません。 親にケアが必要な病気がある場合もそうで、子供は 親の介護に追われる毎日を送ります。これをヤングケアラーといって、

子供の成長よりも親の病気のことが優先されてしまいます。 また、厳しすぎる過程で子育ての中心が 愛情よりもしつけとなっている家庭もそうでしょう。 最近話題の宗教2世の問題も 親が子供よりも宗教を優先してしまうということでアダルトチルドレンと呼べるのかと思います。

それでは、子供の頃に親に甘えられず子供として過ごすことができなかった人は 大人になってからどのような生きづらさを感じるのでしょうか。

今回はアダルトチルドレンの5つの特徴を紹介しましょう。

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1.感情を表すのが苦手

子供の頃から気持ちを抑え込むのが当たり前なので大人になってもこの習慣は変わりません。

これを言ったら嫌われるだろうと 気持ちを伝える前に頭の中でぐるぐる考えてしまい、 言いたい時に言うチャンスを逃してしまいます。

 

一見、平和主義の良い人に見えますが実際は 主張しなくてはならない場面でも逃げてしまっているのです。 泣きたいような場面でも泣けないという人もいます。

 

しかし、無限に感情を抑え込むことはできません。 限界になって爆発し、怒りに転じてしまうことがあります。 突然仕事を辞めたり、絶交したり、 自分からプツンと縁を切ってしまいます。

2. 人に頼れない

親を信頼できないで育ったため、大人になっ ても人を信頼することができません。そのために、 困った時でも人を頼ったり助けを求めることが苦手です。 相談すれば簡単に解決することも自分だけで抱え込んで何とかしようとし ます。

傍から見れば 責任感の強い頑張り屋ですが、実際は人を頼ることが苦手なのです。

3. 人に何かをしてあげないと気がすまない

親に甘える経験をしていないと大人になっ ても人に甘えられません。また、 家庭がおかしくならないように自分が犠牲になってコントロールしてきた ので、大人になってからの人間関係も同じように 無意識のうちに相手の世話を焼いて主導権を握ろうとし ます。

 

何かをしてあげる立場にいないと居心地が悪いのです。 役に立てないと生きる価値を感じないという人もいます。 人のために犠牲的に尽くす人と思われるかもしれませんが、 悪い言い方をすると、相手によくしてあげることで 支配しようとする傾向があるのです。

思いやりが動機ではないので見返りがないと相手を恨んだり、 縁を切ろうとします。このように甘えることができず、 相手の世話を焼きすぎる癖もあるので自然な友人関係が作れません。

4. 孤独感がある

人との信頼関係を作れないので、いつまでも寂しさが続きます。 心にぽっかり穴が開いているような状態です。 新しく家族ができても本音を言えないために、 孤独を感じ続けてしまう人もいます。

生きがいになる仕事や趣味に出会えればいいのですが、人間関係で孤独を解消することが苦手なので、 飲酒、過食、買い物への依存などで孤独を紛らわして問題になることもある でしょう。

5. 自分を責める

自分の希望を主張したことで親をひどく怒らせてしまう経験をしている ので、家や親に何か問題があると 自分が原因であると感じます。それが習慣になって、大人になっても自分を責める傾向が 続きます。

身近なところで問題が起きると 自分が悪いと感じてしまい、「自分は迷惑をかける存在だからいない方が 良い」と考える人もいるのです。アダルトチルドレンは 生きていてもいいんだという自己肯定感を持てない人が多いのです。

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最後に・・・

アダルトチルドレンの生きづらさはいつまでも改善されないのでしょうか。 決してそのようなことはありません。

健康的な心を持った人と交流していくうちに本来の心の在り方や人間関係を自然に学び直すことができます。

心には自然に修復する力が備わっています ので、いくつになっても心は変化し成長することができます。 ただし、心の回復を促すためには 、我慢をしなくても良い安心できる生活が必要です。

 

また、心理カウンセリングを利用するのも良いかもしれません。アダルトチルドレンは病気ではありません。 しかし、うつ病、パニック症、 解離性障害、摂食障害、 依存症などの心の病気になりやすいと言われています。

 

こうなると病院に定期的に通う習慣ができてくるのですが、 病院とつながる体験はアダルトチルドレンを改善させていく上でプラスになるものです。

心の病気の治療を通して、 医療機関に自分を委ねる体験や優しく接してくれる医療関係者との交流 から心の偏りも少しずつ修正されます。 病気になることは、決して悪いことばかりではないのです。

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