こんにちは。私は現在46歳、ケアマネジャーとして働き始めて12年になります。
34歳で居宅ケアマネとしてスタートした当時は「若手」そのもの。
でも不思議なことに、今でも業界全体から見ると“まだ若手寄り”なんです。
今回は、そんな私の視点から「ケアマネ業界の今」と「この先の未来」について、感じていることを綴ってみたいと思います。
ケアマネ業界の“リアル”――驚くほどの高齢化
ケアマネの集まりに行くと、まず感じるのが年齢層の高さです。
60代、70代の方々が中心で、「このままじゃ介護される側になってしまうのでは?」と冗談半分に思うことも。
もちろん、年配のケアマネさんたちは経験豊富で、頼れる存在。
ただ一方で、プライドが高く、新しい考えや仕組みに抵抗を示す場面も少なくありません。
デジタルの壁 ― ICT化が進む中でのギャップ
最近は、介護業界にもICT化の波が押し寄せています。
でも、実際にはまだまだ“手書き文化”が根強く残っている事業所も多いです。
例えば以前の職場では…
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報告書も計画書も手書きが基本
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エクセルを使っても、セルに入りきらない文字を気にせず印刷
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結果、途中で文が切れてしまう文書が平然と提出される
…なんてことも普通に起きていました。
こうしたデジタルへの苦手意識が、業務の非効率さや若手との断絶につながっていると感じます。
更新研修 ― 業界を支える?それとも足かせ?
ケアマネを続ける上で避けて通れないのが、5年ごとの更新研修。
主任ケアマネになれば、さらにハードルが上がり、
「5年間で8回、年4回の研修」をこなさなければなりません。
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時間がかかる
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費用がかかる
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内容も正直「必要か?」と感じる部分が多い
私は正直、これを**「利権」**と感じています。
この仕組みが、本当に業界のためになっているのか?
むしろ、若手が参入しづらくなる原因になっていないか?疑問を感じます。
ケアマネの将来はどうなる?
この仕事をしていると、ケアマネの必要性は確かに実感できます。
利用者、家族、事業所――それぞれをつなぐ“調整役”としての存在は、まだまだ欠かせません。
でも一方で…
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制度は年々複雑化
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研修や書類業務の負担は増える一方
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「将来もケアマネって必要なのか?」と不安になる時もあります
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「ケアマネという働き方。自由で柔軟、でも“責任”だけじゃない魅力がある」
まとめ ― 46歳“若手”ケアマネの視点から
ケアマネ業界は今、高齢化・ICT化の遅れ・制度の負担という三重苦に直面しています。
それでもなお、現場ではケアマネが必要とされています。
「46歳で若手扱い」なこの業界で、私は今後どう働いていくべきなのか。
そして、次世代のケアマネが安心して働ける環境は作れるのか。
日々の現場で悩みながらも、そんなことを考え続けています。
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