【世界から見た日本経済】実際どうなの?世界から見た日本の経済状況

生活・社会

現代の国際社会は、IT技術の進展市場の国際的な開放などにより、資本や労働力が国境を越えて経済的に強く結びついています。

そこで世界の中での日本の位置付けを経済的な側面から見てみたいと思います。

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世界のGDP

まず経済的な指標として世界の GDPを見てみたいと思います

GDPとは国内総生産のことです。

これは一定期間内に国内で新しく生産されたサービスや商品の付加価値の総和を表します。

つまり簡単に言えば GDPというのは国民の収入の総額を表します。

そしてGDPには名目 GDPと実質 GDPというのがあります。

国同士のGDPを比較する場合には名目 GDPがよく使われますのでここでは名目GDPを用います。

名目GDPというのは国内で一定期間内に生産された物やサービスの付加価値を足し合わせて算出したものになります。

一方実質GDPは名目GDPからインフレなど物価変動の影響を取り除いて算出したものとなります。

2020年1月時点での予想値

世界全体の名目GDPは約90兆ドルとされており、そのうちアメリカが約25%中国が約17%日本が6%を占めており、日本はアメリカ中国の次にGDPが大きい国となっています。

そして、上位10カ国で世界のGDP の2/3、そして残り3分の1をその他の国が占めています

ただしこれらの数字は2020年1月時点での予想値ですので新型コロナウイルス感染症による影響が含まれていません。

日本国内における名目GDPの産業別構成比を見てみたいと思います。

製造業が18.5%、サービス業が19.9%、卸売小売業が14.5%、不動産業が11.8%となっています

かつて日本の製造業の割合は1970年が38%1980年が30%、1990年が28%に2000年が24%と減っていきその分サービス業が増えてきています。

現在、他の国における製造業の割合は中国や韓国では約30%、ドイツで約20%、アメリカ、イギリス、フランスで約10%となっています。

日本の貿易

2019年における日本の輸入相手国としては1位の中国がダントツ大きく18兆450037億円となっています。

そして2位以下はアメリカ、オーストラリア、韓国、サウジアラビア、台湾、アラブ首長国連邦、タイ、ドイツ、ベトナムの順となっています。

輸出相手国としては1位がアメリカ、2位が中国です

年によってアメリカと中国の順位は入れ替わっています

そして3位から韓国、台湾、香港、タイ、ドイツ、シンガポール、ベトナム、オーストラリアの順に
なっています。

この結果、日本の貿易はアメリカと中国に大きく依存していることが分かります。

次は品目別に輸出入品額を見てみましょう

輸入品額

1位の原油は自動車、船舶、飛行機の燃料や工場の動力用燃料などになるのでサウジアラビア、アラブ首長国連邦など主に中東諸国から輸入しています。

2位の液化天然ガスは発電所の燃料や都市ガスなどの原料となるものでオーストラリア、マレーシア
カタール、ロシアなどから輸入しています。

3位の衣類及びその付属品は中国、ベトナム、バングラディッシュなどのアジアの国から輸入しています。

そして薬品は主にヨーロッパから輸入しています。

スマートフォンなどの通信機自動車や電機機械に使われる半導体などの電子部品パソコンなどの電算機類、カメラや顕微鏡、液晶用偏光板フィルターといった科学光学機器は中国、韓国、台湾などのアジアから輸入しています。

石炭はオーストラリア、インドネシア、ロシア などから輸入していて銅、鉛、アルミなどの非鉄金属はチリ、インドネシア、オーストラリア、ペルー、フィリピン、カナダなどから輸入しています。

輸出品の額

1位の自動車の輸出先はアメリカ、オーストラリア、中国、アラブ首長国連邦、カナダなど全世界に広がっています。

そして半導体などの電子部品は中国、台湾、香港、韓国、タイに輸出しています。

自動車の部分品及び原動機の輸出はアメリカ、中国、タイが多く日系企業による自動車の現地生産に使われています。

鉄鋼は、中国、タイ、韓国向けの輸出が多くビルや工場の建設、自動車の製造に使われています。

プラスチック有機化合物はアジア向けでアジアにある日系企業の工場で製品に組み立てられるのに使われています。

このように日本は大まかにはエネルギー資源を外国から輸入し、自動車、電機機械、鉄鋼、化学製品などを外国に輸出していると言えます。

次に小さな単位の経済的指標として国別の平均年収を見てみましょう。

平均年収

モナコ、リヒテンシュタイン、バミューダ諸島とスイス、ルクセンブルグといった

平均年収が最も高くなっている国はタックスヘイブンとも知られ税金免除を目的とした外国企業が集中しており特に金融業が栄えています。

 

その次に平均年収が高い国というのは物価や税金が高い北欧の国が中心となっています。日本の平均年収は世界で22位の449万円となっています。日本の給与体系の特徴としては業種にもよるのですが
年齢や性別で年収に比較的大きな差があることが挙げられています。

 

間接税

それでは最後に間接税である付加価値税を見てみたいと思います。

モノやサービスを買った時に間接税として支払う税金を付加価値税、

日本では消費税、中国では増値税、オーストラリア、シンガポールなどでは GSTと呼んでいます。

世界で最も付加価値税が高いのはハンガリーです。

 

ただし軽減税率というのがいい牛乳、卵、鶏肉、豚肉、魚などの食品、衣料品、飲食店での食事
インターネット接続サービスなど特定の品物サービスについては5%になっています。

またハンガリーに特徴的な国民健康製品税、俗称ポテトチップス税というのがあり塩分、糖分

カフェインなどの含有量が高く大量摂取すると健康に害を及ぼし得る食品や飲料品に対して課せられています。

例えばポテトチップスには1kg 当たり約80円の税金が課せられています。ハンガリーや北欧の国などの税金の高い国では、医療費や学費が無料であるなど手厚い社会保障システムがあります。

日本では1989年に消費税が3%でスタートし1997年に5%2014年に8%2019年には10%と徐々に引き上げられてきました。

今後も労働力が不足して税収が減り人口構成の高齢化により医療費などが膨らむため、財源の確保が必要となります

今回は世界から見た日本の経済ということで世界のGDP、日本の産業別構成比、日本の貿易、世界の平均年収そして付加価値税を見てみました。

今ならまだ間に合いそうです。自動車を電気自動車にしようという流れは、自動車を売りたい中国、アメリカの作戦です。自動車産業は今や日本の要です。なんとか踏ん張ってもらいたいものです。

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