人格検査・テスト
質問紙法
MMPI(ミネソタ多面式人格目録)・・・客観化を目的とした質問紙法、個別でも集団でもできる。クライエントのアセスメント時に用いられる質問紙法であり、抑うつ・ヒステリーなど10の臨床尺度によって性格特性を査定
東大式エゴグラム(TEG)・・・五つの自我状態に分類
矢田部ギルフォード性格検査・・・5つのタイプに分ける。
投影法
P-Fスタディ・・・絵画ー欲求不満テストとも言われ欲求不満に対する攻撃方向と自我状態から人格を評価するもの
TAT(主題統覚検査、絵画統覚検査)・・・提示された絵を見て自由に物語を作ってもらい、その内容から、隠された欲求やコンプレックスの存在を明らかにするもの。
ロールシャッハテスト・・・インクの染みで判断。
バウムテスト・・・『1本の実のなる樹』から発達的側面を検討する。
SCT(文章完成テスト)・・・未完成の刺激文の続きを思いつくことを自由に記述してもらう。
ベンダー・ゲシュタルト検査・・・視覚・運動ゲシュタルト機能を通して人格特徴の把握及び理解を目的とする。
『SDS(自己評価式抑うつ性尺度)』・・・抑うつの程度を測定
CMI・・・身体的・精神的健康状態についての質問の答えから、疲労感・緊張の程度を検査。
VMI(視覚認知機能検査)・・・視覚認知機能を測定
作業検査
内田クレペリン精神作業検査・・・数字を連続加算する作業を繰り返す。
コース立方体検査・・・積木を用いる検査
知能検査
ビネー式・・・①ビネーAは、「精神年齢」という基準で知的水準を測定。➁ターマンLMが、精神年齢と生活年齢の比である知能指数(IQ)を導入。
③日本版として鈴木・ビネー式知能検査、田中ビネー式知能検査として改訂された。
知能指数(IQ)=精神年齢÷生活年齢×100
ウェクスラー式・・・ウェクスラーDは、知能を「個人が目的的に行動し、合理的に思考し、かつ能率的に自分の環境を処理しうる総合的能力」と定義
言語性IQ、動作性IQ、全検査IQを算出する事ができる。
①低年齢児用・・・WPPSI ➁児童用・・・WISC-Ⅲ ③成人用・・・WAIS-Ⅲ
知覚・感覚・運動検査
ベントン視覚記銘検査・・・図形を用いた記銘力検査。脳疾患の可能性を診断する。
発達検査
遠城寺式・乳幼児分析的発達検査・・・運動、社会性、言語の6つの軸による発達を測定。
KIDS乳幼児発達検査・・・0歳1ヵ月~6歳11か月まで対象。年齢に応じて4種類ある。運動、操作、理解言語、表出言語、概念、対子ども社会性、対成人社会性、しつけ、食事の9種類
新版K式発達検査2001・・・姿勢ー運動、認知ー適応、言語-社会の3種類の観点から、発達年齢及び発達指数などを作成。
ここは押さえよう 絶対合格!!第35回 社会福祉士国家試験「心理学理論と心理的支援」編➁
エリクソン.E.H
発達の概念を生涯発達(ライフサイクル)、8段階にまとめる。
課題 達成すること 時期
①乳児期 ~1歳頃 「信頼」対「不信」 希望 母親との関係
➁幼児期前期1~3歳 「自律性」対「恥・疑惑」 意志 身体コントロール
③幼児期後期3~6歳 「積極性」対「罪悪感」 目的 自発性
④児童期7~11歳頃 「勤勉性」対「劣等感」 有能性 努力をして課題に向かう
⑤青年期12~20歳頃 「同一性」対「同一性拡散」 忠誠 アイデンティティ
➅成年期初期20歳~30歳頃 「親密性」対「孤独」 愛 結婚、人間関係の形成
⑦成年期中期30歳~65歳頃 「生殖性」対「停滞」 世話 子育て、仕事
⑧成年期後期65歳~ 「自我統合」対「絶望」 英和 人生の意味や価値を見出す
ピアジェ、J
子どもの感覚運動から、思考、認知の発達を4つの段階にまとめた。
①感覚運動期 ~2歳 外界と関わる、対象の永続性
➁前操作期 2~7歳 自己中心的な思考
③具体的操作期 7~11歳 量と保存の概念や可逆的な操作を獲得
④形式的操作期 11歳~ 抽象的な概念、論理的思考
フロイト.S
リビドーという性的エネルギーの出現、自我の発達を5つの段階まとめた。
①口唇期 ~18か月 授乳により、口唇から交流
➁肛門期 1~3.4歳 排泄が自立する時期
③男根期 5~6歳 異性の親に対するエディプスコンプレックスが特徴。
④潜在期 6歳~思春期 性的衝動は抑えられ、外部にエネルギーが向く時期
⑤思春期・性器期 思春期~ 性生活の発達
学習形成
ローレンツ・・・インプリンティング(刷り込み) 例:孵化し首をのぞかせたハイイロガンは、最初に凝視したものを親だと思い込み、凝視したものの後追い行動を始めた。
スキナー・・・オペランド条件づけ 例:檻に入れられたネズミが、檻の中にあるレバーを押すと餌が出ることを知った後、ネズミはレバー押し行動を増加させた。
応用行動分析・・・アメリカの心理学者、バラス・スキナーの行動分析学をもとに確立された。行動の前後を分析しながらその行動が持つ意味や目的を明らかにし、個人と環境要因との相互関係から問題行動の解消を図る。主に発達障害を抱える子供などに用いられる。
バンデューラ・・・観察学習 例:大人が人形を攻撃した後にほうびをもらう場面の映像を幼児に見せると、人形などのおもちゃのある部屋にいる、その幼児の行動は、より攻撃的になった。
ゾーンダイク・・・試行錯誤学習 例:狭い箱に入れられた猫は脱出しようとしていろいろ試みたが、紐を引っ張ると出口が開くことを覚えた後は、箱に入れられるとすぐに紐を引っ張った
ケーラー・・・洞察学習 例:檻の中で天井に吊るされたバナナを取りたいチンパンジーは、すぐさま箱をバナナの下に引き寄せ、その上に登って、手にした棒でバナナをたたき落とした。
ハーロウ.H.F・・・ 接触快感の重要性 例:赤毛ザルに針金性の哺乳瓶を持つ代理母と哺乳瓶を持たない布製の代理母を用意し、ミルクをの飲むとき以外布製の代理母にしがみついて過ごした。
ボウルビー.J・・・ アタッチメント(愛情)理論 発達の初期における養育者のアタッチメント(愛着)が後の人格の発達に大きな役割を果たす。
ミラー.NE ダラード.J・・・模倣学習 模倣者がモデルと同一に反応した時に強化を受ける事によって成立する学習。
パブロフ・・・ 古典的条件づけ 例:犬のエサを与える直前にメトロノームの音を提示する操作を繰り返した結果、メトロノームの音だけで犬が唾液分泌させるなど。
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パーソナリティー
フロイトの構造論・・・エス・自我・超自我の区別。環境と遺伝の相互作用説がベース
クレッチマーの類型論・・・体格や価値に基づく生活様式の違いでカテゴリー化する。
オールポートの特性論・・・ビックファイブ①外向性➁神経症傾向③開放性④協調性⑤誠実性の5次元を性格特性と捉えた、共通特性、個別特性二つに分けた。
ユングの性格論・・・外向型、内向型の2つに類型した。
キャッテル・・・パーソナリティーを因子分析(16因子)により説明した。
一問一答 絶対合格!!第35回 社会福祉士国家試験「心理学理論と心理的支援」編③
記憶の種類
作動・作業記憶(ワーキングメモリー)・・・短い時間、あることを記憶にとどめておくのと同時に、「認知的作業」を頭の中で行う記憶
エピソード記憶・・・「旅行にいったこと」など、ある特定の時間での個人にまつわる出来事の記憶
自伝的記憶・・・自分自身に関する事柄についての記憶
意味的記憶・・・都道府県の名前、人口、日付といった一般的な知識などについての記憶
プライミング記憶・・・日常の何気ない動作や行動などのように無意識に繰り返される記憶。
手続き的記憶・・・「自転車の乗り方」など動作に関する身体的反応の記憶
展望的記憶・・・友人と会う約束の時間や場所など将来や未来に関する記憶
感覚記憶・・・覚えた数個の数字を逆唱するときに用いられる記憶、一瞬目に入るものの記憶に残ることはなくすぐに忘れてしまうこと
流動性知能・・・新しい環境やシーンに適応するために必要な知能こと
結晶性知能・・・個人が今までの経験や学習から獲得してきた知能のこと
認知
ツァイガルニク効果・・・目標が達成されない未完成課題の再生の方が完了課題より思い出しやすいという現象。
ピグマリオン効果・・・教師が学生に対して優秀だと期待して教えれば、その学生は他の学生たちより優秀になる確率が高い理論。
ホーソン効果・・・作業成果は時間や賃金関係なく、周囲の関心と上司の注目に最も影響を受ける。
傍観者効果・・・緊急事態において目撃者が多いほど、援助の手を差し伸べられる割合が少なくなる現象。
スリーパー効果・・・信憑性の低い送り手による説得は説得直後にはあまり効果はなく、一定時間経過後の方が効果的な場合があるという行動傾向をいう。
ブーメラン効果・・・説得が逆方向に態度を変化させること。
アナウンス効果・・・マスコミの予測行動が投票行動(たとえ)に影響を与えること。
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