この内容は歴史の専門家と子育ての専門家がタッグを組んで出した結論です。
歴史の専門家が偉人たちの親とのエピソードを子育ての専門家に投げかけ『ここがいいんだよ』というのをまとめたもの!!
偉人たちが何を言ったかというものはよくありますが偉人たちが何を言われたのか
そっちの方が大事じゃない?にファーカスしたものです。
こういうことを言われて育つとスーパーマンになるんだがわかる内容です!!
学校に行きたくない子供へ
とにかく学校にいかせたがるのは親ですよね
色々大変ですし当然と言えば当然です!!
発明王エジソンのエピソードから、エジソンは学校では劣等生でした。最終学歴は何と小学校中退です。
学校でのエジソンは無能と先生から思われていました。物事の原理にこだわり、質問ばかりするエジソンを先生は物分かりが悪いと判断したようです。
そして決定的な事件が起こります。自宅の納屋に火を放ったのです。つまり放火をしたのです。そこでエジソンは言います『火が何をするのか知りたかった』と
そこから、先生も、お父さんも頭が普通じゃない、無能、彼の頭は腐っているとこき下ろします。
そこで激怒して出てくるのが母親です。『エジソンの頭は腐っていませんよ、そんなことをいうような学校にはもう行かなくていいです』
今でこそ当たり前ですが、この当時は学校に行かなくていいということは革命的でした。
そして家で勉強を教えていくのです。
現代は共働き世代が増える中で根気のいる作業です。しかしこういう人がいたという事は覚えておいてもいいと思います。
そして日本人にも同じような人物がいます。数学者 森毅です。
森は中学校時代に学校をサボり始めます。
そこで森毅の父親は『サボるのか?わかった。休んでもいいけど学校に行くよりも充実した一日をおくりなさい』
というのです。本質的な答えですね。さらにサボりが続くと
『落第しないようにコントロールしながら休みなさい』と答えてあげたのです。
そういわれた森毅はプレッシャーで朝から昆虫採集をしたり夜遅くまで勉強をしたそうです。
なんだかそう言われることで信頼されている気がしたそうです。
この事例を通しての学び、やってはいけない事
1.学校に行かなければならないと前提ありきで話すこと
つまり、学校行きたくないと子供が訴えた時にゴールは行くのが当たり前!!と思って話をしていないか?ということ。→子供にそれが伝わった場合、コミュニケーションにならないなこの親はになってしまうのです。
眠いからとかいう理由くらいなら良いが、いじめられていたり、体調がすぐれなかったりする深刻な場合、非常に相談するのが苦痛になってしまう。
いじめられているという事はただでさえ親に言いにくいことなので、その代わりに学校に行きたくないと言っている場合があるにも関わらず、行くことを前提にされた場合、子供はかなり絶望的に感じてしまうものです。
大変ですけどね、仕事に行く直前とかに『学校にいきたくない』と子供は言ってきますからね。
2.子供を否定すること
例えば授業がつまらないと言ってきたとしましょう。→それはあなたの聞く態度がいけないんでしょうとか
友達ができないんだ→自分から話しかけないと友達なんてできるわけないじゃないなど
要するにあなたのせいなんでしょと言われることでSOSを出したのにも関わらずダメージを受けてしまう、傷ついてしまうわけです。
3.アドバイスをすること
アドバイスは処方箋のようなもので診察をしっかり受けた医者からなら、この薬飲もうと思うけども、話も聞かない、目も合わせないような医者からの薬は飲めません。
だからまずは聞くことが大事
わかってくれたと思った人のアドバイスは聞けるけどSOSをだすやいなやアドバイスされると早くない?自分のことをしっかり見てくれてなくないか?と不安に思うものです。
行きたくないときもあるよなーと共感したうえで、なんで子どもがこうなってんだろうとよーく観察してあげること。
そうすることで親としてオーダーメイドの発言ができるようになります。
難しいとは思います。忙しい世の中です。落ち着いて受け止めてあげること少しでも頭に入れておくと子どもさんにとって良い対応ができるかも知れません。
自信が持てない子供へ
暗い所へは行きたがらない、買い物に自分で行けない
お母さん、お父さんやってよ。僕できないよと子どもは自信なく叫びますよね。
オリエント急行殺人事件、そして誰もいなくなったなどミステリーの女王と言われた作家、アガサクリスティーですが、元々小説を書く自信がなかったそうです。
中学生の頃に、小説を書いてみたいと10歳上の姉に相談します。『あなたに推理小説は書けない、絶対にムリ、かけてもいいわ』と姉に言われたそうです。
悲しいですね。しかし、尊敬している姉からそういわれてすっかり自信を無くしてしまいました。
そこで彼女の母親が登場します。
アガサクリスティーは言います。『小説なんて書けないに決まってる。お前にそんなことできないと姉に言われたし・・・』
こんなことありますよね。私も親に『そんなことあなたにはできない。向いていない。』とかよく言われました。今考えたらそこで、自信を無くしてしまって挑戦できなかったことが沢山あります。
そこで母親はこう切り返したのです『できないに決まってるなんてことはないわよ。だってあなたはまだ書いてみたことがないのだから・・・』と練習用のノートを用意し、
『今日からでも書いていいのよ』と言ってあげたのです。素晴らしいですね。
自信が持てない子供に『あなたはできるよ』といってあげることはいい事ですね。
心理学者ユングは少年時代、頭は良かったですが、身体は弱く長期間、療養する生活が続いていました。
その療養先に迎えに行った父親は『大変だっただろう、少しパパと旅行しようか』と小旅行に誘います。そこは登山が有名な小さな村でした。
療養先で身体が良くなったユングは一泊して父親と登山でもするのかなと思い準備をしていました。
そこで父親が言います。『君は一人で山頂に行ける、だから私はここにいる。』
ユングは体が弱かったこともあり、1人で行動することに自信が持てなくなっていたのです。
父親も病み上がりのユングを一人で山に登らせることは心配だったそうです。しかし、『君を信じる』と挑戦させました。そこでユング少年は一人で山頂にたどり着きます。
『山頂から見た景色を一生忘れないだろう、ここに本当の世界がある。』と成功体験としての言葉をユングは残しています。
進路に悩む子供へ
社会に旅立つ子供へ何を言ってあげられるのか親の資質が問われますよね。
ブラッグジャック、火の鳥、鉄腕アトムなど数々の名作を生み出した、医者であり漫画家でもある天才手塚治虫は両親にどのような言葉をかけられていたのでしょうか?
手塚治虫は、小さいころから漫画を描いていた。今でこそ漫画家というジャンルが確立されているが、そのころは低俗なものと思われていました。
そんな手塚少年に先生は言うのです。『そんなことしてたら、ダメになるぞ』
そこで出てきた母親が『今日怒られたそうじゃない、何を書いたかみせて頂戴』と一言いって、
じっくりとその漫画を見てから
『とっても面白い、私あなたのファン1号になったわ。私の為だけでいいから書き続けて頂戴』
といったんですね。
そんな親います?神親ですね(笑)
その母親が大人になった悩む手塚治虫と対面する訳です。
医師国家資格を受かった手塚治虫、そのかたわら学生時代も漫画を描き続けていました。
そこで母親は言います。『漫画と医者はどっちが好きなの?』
医者ですよ!!どうにかなるかわからない漫画家と医者、親だったら指示を出してしまうのではないでしょうか?
手塚治虫が答えます『漫画家です』そこで、『じゃあ漫画家をやりなさい、好きなことをやりなさい、あなたの人生なのだから』と母親は言ったのです。
なかなかできることじゃないですよね。
しかし、普通は才能があってやりたいことがある人の方が珍しいですよね。そこで参考になるのがアンデルセンです。
『みにくいアヒルの子』『マッチ売りの少女』『裸の王様』等を書いた童話作家ですよね。
ただこのアンデルセン、有名になりたい、何者かになりたいと漠然と思うよくいる若者でした。
色々手を付けますが鳴かず飛ばずだったそうです。
そこで周りの人は言います『もうフラフラせずに定職につけよ、夢ばっかり追いかけてんじゃないよ』
父親はそんな時に言ってくれます。『気の進まない道を無理して進む必要はない、本当になりたいものになったらそれになりなさい。人生は長いのだから。』
そういわれたアンデルセンは、脚本をかいたり、旅行記を書いたりしながら、気の進むことだけやって最後に童話に行きついたのです。
いつの間にか何者かになっていたのです。
この二つの事例で子育ての専門家が学びとして、大切なのは指示なき応援だというのです。
子どもの人生は子どものものである
親がいうあれをやりなさい、これをやりなさいは、自分がやってください。
それでは親は何をするのか?応援をするんです。
なかなか結果が出ない子供へ
頑張ってもうまくいかないのが人生です。
停滞、迷走、挫折 どんな成功者でも味わっています。
カエサルはローマ帝国の帝王まであと一歩のところまでいった漢です。
有名な言葉に『賽は投げられた』がありますよね。
カエサルは31歳の時アレクサンドロスの伝記をみて悩んでいたそうです。
アレクサンドロスは31歳の時にその当時一番広い面積の世界を牛耳っていたからです。
カエサルが頭角を現したのは40になってからです。焦る必要はないのです。
『種の起源を』発表したダーウィンは、元々医者になれと言われていたんですが挫折します。血が苦手で外科手術中『いやだー』と脱走したそうです。
手術から逃げ出すチキン野郎ダーウィンと落ちこぼれだったそうです。
そこで父親は牧師になりなさいと進めるのですが、ダーウィンは授業をサボりだしてしまいます。
さんざん言われたダーウィン、そのころから森にいって虫を集めだします。
そして色々な生態系に触れ、論争を巻き起こす進化論を発表するのです。
それを書いたのが30半ば、それまでは落ちこぼれだったわけです。
なかなか結果が出ない2人の偉人を例にあげました。
そこで子育ての専門家がいうのは、
子供の現状をあるがままに肯定してあげてください。
魔法の言葉
がんばってるね
結果が出てない人に対して努力の肯定、頑張ってることをみつけてあげることです。
観察が大事。結果や才能を褒めることももちろん良い事ですが、ありのままを肯定してあげることが大切です。
ありがとう
感謝を伝える事で、役立ったんだと思える。宮沢賢治は母親は『人は誰かの役に立つためにうまれてきたのよ』と伝えていました。人に役立っているという体験がないと自己肯定できませんよね。
大好きだよ
こちらの本でナンバーワン、大好きだよは存在自体を肯定している。いてくれて嬉しいよ、存在してくれてありがとう。これが一番嬉しいわけです。
子供に何を言うか困ったら大好きだよと言ってあげればよいのです。
どんなに上手くいかなくても、結果が出なくても、存在を認めてあげることで
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