脳の構造
大脳の前頭葉・・・計画、判断、評価、創造などの高次精神活動に関係する部分。運動性言語中枢(ブローカー中枢)がある。意志、意欲。
大脳の頭頂葉・・・身体位置の空間的認識に関係する。
大脳の側頭葉・・・聞こえた音を識別する聴覚機能に関係する。情動、記憶、道徳観念の欠如、感覚性言語中枢(ウェルニッケ中枢)がある。
大脳の後頭葉・・・視覚と眼球運動に関係する。
大脳辺縁系(扁桃体や海馬)・・・情動調節や記憶形成に関係する。
間脳(視床、視床下部)・・・自律神経の中枢、睡眠、体温、性機能
脳幹の中脳・・・身体の平衡、姿勢の保持
脳幹の橋・・・神経線維の中継点
脳幹の延髄・・・心拍数の調節、呼吸。
高次脳障害
高次脳障害は、脳の器質的な損傷によって発症するものとされている。
実際は、診断基準はまだ統一されていないが、支援は必要であることは、一致している。
それはなぜか、日常生活に著しく支障が及ぼすからである。
主な原因が記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などの認知障害である。
ここをごちゃごちゃにするとわかりにくくなってしまう。
あくまで後天的に、脳の器質的な損傷があって発症した時に用いるものである。
高次脳障害と行政的に策定された診断基準に基づき該当すれば、精神障害者保健福祉手帳の申請対象となることが明確化されている。
例外的に脳の器質的損傷が見られないが症状は似ている場合、低酸素脳症の症例で多く見られた。
診断には、PET(ポジトロンを利用したコンピュータ断層撮影検査)による脳循環代謝を検討した。その結果、脳の血流は正常だが酸素代謝は脳全般的に低下してたのである。
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1.記憶障害
新しい知識が覚えられない(意味記憶障害)、さっきやったこと、いったことが曖昧(エピソード記憶障害)、約束や予定を忘れる(展望記憶障害)この3点が低下する。
また、最近のヒット曲など興味や関心があることは覚えることができ、疾病の発症、受傷前に覚えた知識は比較的残っている。
この特徴から、就労が困難となる。
ある程度自分がしっかりしていると思っているケースも多く、いざやってみると思うようにできず、感情をコントロールできなくなる。
2.注意・情報処理障害
ひとつのことが続けられない(注意持続障害)、気が散る(注意集中障害)、同時に複数のことに注意できない(注意配分障害)、作業が遅くミスが多くなる。
3.遂行機能障害
優先順位がつけられない、仕事のやり方が途中でかわる。行動計画がたてられない、仕事の効率化ができない。
4.病識の欠落
自分が高次脳障害であることが理解できない。リハビリの必要性を理解できず、失敗責任を周囲や相手のせいにする。
5.社会的行動障害
プライマリーヘルスケア
1978年、WHO『アルマアタ宣言』
精神疾患の診断・統計マニュアル
DSM-5「精神疾患の診断・統計マニュアル」
アメリカの精神医学会が発行、「精神疾患の診断・統計マニュアル」の第5版
特徴・・・操作的診断で診断基準に基づいて機械的に診断していくもの。自閉症スペクトラム、統合失調症スペクトラムなどの重症度の判定をするための『多元的診断』が導入された。身体疾患の診断基準はない。現出する症状などから画一的な診断が可能になっている。
ICD-10
「精神および行動の障害」・・・世界保健機関(WHO)の設定した、国際疾病分類の第10版
エリクソンの発達心理学
発達段階8段階
乳児期:0歳~1歳 「信頼感対不信感」 幼児前期:1歳半~3歳 「自主性対羞恥心」
遊技期:3歳~5歳 「自発性対罪悪感」 学童期:5歳~12歳 「勤勉さ対劣等感」
青年期:12歳~18歳 「アイデンティティ対アイデンティティの混乱」
初期成人期:18歳~40歳「親密対孤立」
壮年期:40歳~65歳頃「ジェネラティビティー(次世代育成能力)対停滞」
老年期:65歳以上「自己統合対絶望」
ここは押さえよう 絶対合格!!第35回 社会福祉士国家試験「人体の構造と機能及び疾病」編①
病態の特徴
フレイル・・・生活機能障害、要介護状態などの危険性が高くなった状態。
サルコペニア:高齢者期の筋量や筋力低下
まとめ・・・
下の3つは過去問からまとめたものです。簡単に見ておくだけで良いと思います。
お疲れさまでした。
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